子どもへの対応

敏感すぎて不登校になりやすいHSCの自信を取り戻してあげる方法は?

この記事を書いた人

水巻 晃子 / 家庭教師のゴーイング サポート責任者

『HSC』という言葉を聞いたことがありますか?

「Highly Sensitive Child」の略称で、日本語で言うと「人一倍、敏感な子」と解釈されています。なんと日本人の五人に一人は、この『HSC』なんだそうです。

そして、実はこの『HSC』の子は不登校になりやすいと言われています。

今日は発達障害と間違われやすい『HSC』とはどんなものか、『HSC』の子への対処法などをわかりやすくお伝えしていきます。



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『HSC』の特徴ってどんなこと?

・他者の気持ちを敏感に感じとる
・よく気がつき、深く物事を考える
・身体のことにも敏感に気づく
・喜びや哀しみを人一倍感じる
・豊かな想像力がある

このように、『HSC』の子たちは素晴らしい感性を持っています。ですが反面、「気にし過ぎる」「深く考え過ぎる」など、神経を使いすぎてヘトヘトになってしまいやすい面があります。

注意しなければいけないのは、『HSC』は決して病気でははく、生まれついての気質であると言うこと。そしてそれは、育て方やしつけによって形成されたものではない、と言うこと。

『HSC』とは、ネガティブなレッテル貼りのために意図された言葉ではありません。ここを理解しておかないと、またネットの情報などから「うちの子は何かヘンなの!?」とあわてさせられてしまうので、気をつけてくださいね。



お子さんの『HSC』度をチェックをしてみよう!

下記は、『HSC』を提唱したアメリカの心理学者、エレイン・アーロン氏が作成したチェックシートです。お子さんはいくつ当てはまるか、チェックしてみてください。

1 すぐにびっくりする
2 服の布地がチクチクしたり、靴下の縫い目や服のラベルが肌に当たったりするのを嫌がる
3 驚かされたりするのが苦手である
4 しつけは、強い罰よりも、優しい注意のほうが効果がある
5 親の心を読む
6 年齢の割りに難しい言葉を使う
7 いつもと違うにおいに気づく
8 ユーモアのセンスがある
9 直感力に優れている
10 興奮したあとはなかなか寝付けない
11 大きな変化にうまく適応できない
12 たくさんのことを質問する
13 服がぬれたり、砂がついたりすると、着替えたがる
14 完璧主義である
15 誰かがつらい思いをしていることに気づく
16 静かに遊ぶのを好む
17 考えさせられる深い質問をする
18 痛みに敏感である
19 うるさい場所を嫌がる
20 細かいこと(物の移動、人の外見の変化など)に気づく
21 石橋をたたいて渡る
22 人前で発表するときには、知っている人だけのほうがうまくいく
23 物事を深く考える

質問に13個以上「はい」だったお子さんは、『HSC』と捉えて良いそうです。

『HSC』は過敏とも言える性格な為、発達障害と混同されがちですが、人の気持ちを深く察することができる特性から、それらとは区別されています。



『HSC』が不登校になりやすい理由とは?

いいところばかりのように見える『HSC』ですが、実は以下にあげる理由から《自己肯定感》を持ちにくいと言われれています。

●なんでも真面目に受け取ってしまう
例えばお子さんに「そうじゃないでしょ?」「一回教えたのに」などの言葉を言う場合ってありますよね?こちらとしては何でもない一言なのですが、その言葉をしっかり受け取りすぎてしまい、「自分はダメなんだ」と思い込んでしまう傾向があるようです。

●自分をトコトン厳しく律する
真面目で完璧主義とも言える面を持っていますから、ちょっとしたことでも深く反省して「次は気をつけなくちゃ」と自分を戒めます。それは素晴らしい個性なのですが、反面「またやっちゃった。自分はダメだ…」と落ち込みやすいのです。

●いい子過ぎてしまう
人の気持ちを敏感に察することができるので、周囲の大人が自分に寄せている期待に応えようと頑張ります。反面、頑張りすぎたり、自分の気持ちとは正反対のことまで頑張ってしまうので、疲れやすいのです。またそのために、必要な時に上手に甘えられなかったり、周囲の大人からも「大丈夫な子」とほっとかれてしまいがちです。

●集団生活や学校生活が苦手
物事を深く考え真理を見つけていくタイプなので、ざっくり「ああしろ」「こうしろ」と言われても、全然、納得できません。それなのに「言うことを聞かないのは悪いことだ」とレッテルを貼られて責められてしまうので、そのような場所は苦手です。

このような状況から『HSC』の子には、学校は《なじめなくて、とても苦労する場所》であることを理解してあげてください。



『HSC』の子の自己肯定感を高めるには?

これは『HSC』の子に限らず、すべてのお子さんに言えることでもあります。以下の4点を今日から家で実践してみてください。

■強い口調やキツイ言葉を使わない
すべて真正面から受け止めてしまうので、決して怒鳴らないであげてください。

■ささいなことでも、褒めてあげる
子どもは毎日、いろんな体験をして成長しています。なんでもないことでも、お子さんには大きな一歩かもしれません。

■無理している事を見つけてあげる
勉強のこと、友だち関係、先生とのやりとり、塾での出来事…。お子さんは何を無理してそんなに落ち込んでしまうのか、一緒に原因を探し出してあげてください。これはお子さん一人では難しいことです。原因さえわかれば、それを改善できるように考え実行すれば良いのです。

■一番の味方、理解者でいてあげる
時には親子で衝突することもあると思います。でもその衝突を乗り越えたら、親子関係がもっと親密になれるような関係を保ちましょう。

『HSC』の子が思春期ならば、生まれつき敏感すぎる気性を持っている子が、さらに敏感に、大人の言動に反応してしまいます。学校でどんなに傷ついてしまったとしても、家ではホッと安心できるような環境をつくってあげてください。



お子さんに自信をつけてあげよう!

「自分はこうだから」と自信を持って言えるようになれば、どんな子でもビックリするくらい成長していきます。
お子さんの成長を支援してあげるには、周囲の大人は自信を持たせるようにしてあげれば、それで大丈夫なのです。

あれこれと難しく考えるのでななく、お子さんの様子を「笑ってるかな?」「楽しそうかな?」と元気度で見るようにしてください。

どんな子でものびのびと自分を活かせる環境を作って、お子さんの良いところを伸ばしてあげられるやり方を見つけてくださいね。

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水巻 晃子 / 家庭教師のゴーイング サポート責任者

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