特性の活かし方

【発達障害】どうしても遅刻してしまう時の改善方法とは?

この記事を書いた人

弦巻 武久 / 発達障害コミュニケーション指導者

発達障害の子は時間配分が苦手なので、遅刻する子が少なくありません。

もし遅刻ぐせが治らないまま大人になってしまうと、仕事をするようになってから信用されなくなってしまいます。

今日は、お子さんが少しずつ、遅刻せずに生活できるようになる方法を一緒に考えてみましょう。

 

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★家を出る前の行動が原因で、遅刻してしまう場合

 
毎日、学校に遅刻してしまう、毎回、習い事に遅刻してしまう…など、遅刻が習慣化されている場合は、時間配分を見直す必要があります。
 
①準備に時間がかかっている
②出かける前なのに、好きな番組を見ている
③朝、起きるのが遅い
 
遅刻が習慣化されている場合は、この3点が主な原因となっています。

①の、準備に時間がかかっている場合は、やることを表にして壁に貼っておいたり、時計を見ながら「●●分までに○○をしましょう」と具体的な指示を与えてあげるようにしましょう。

表に時間配分を書くことも、有効です。

②の、出かける前に好きな番組を見てしまう場合は、録画しておき家に帰った後、見る習慣に変えましょう。

1番大変なのは、③の「朝が起きることができない」パターンです。
 
・寝る時間を早めてみる
・目覚まし時計を、何個かセットする
・起立性調整障害ではないか、検査を行う
 
朝、起きることができない場合は、環境を見直すことと、起立性調整障害ではないか、1度調べてみましょう。

また、夜眠れないため、朝起きられないパターンもあるので、朝だけに目を向けるのではなく、なぜ起きられないのか原因をつきとめ、その原因が改善されるように工夫してみてください。
 

★家を出た後の行動が原因で、遅刻してしまう場合

 
発達障害の子にとって、毎日はとても刺激的です。

感性の豊かな子どもにとって、外にあるものは1つひとつ、すべてが刺激となります。

つまり、登校中や、目的地に到着するまでの道のりには、たくさんの刺激が存在することになります。

すると意識が色々な所に向いてしまい、時間までに目的地に到達することは、難しくなってしまうのです。

中には登校中、同じ場所でずっと虫を見ていて、先生が探しに来たり、下校時間までずっとそこで過ごしてしまったり…、ということも起きてしまいます。
 
そういったことで遅刻してしまう場合は、まずは、ご家族の方が一緒に登校し、お子さんの意識の向くものをチェックしていきましょう。

そしてお子さんの意識が他へ向いてしまったら、前に進むよう、声を掛けましょう。

それに馴れていけば、お友達にお願いして一緒に行ってもらうなど、スモールステップで1つひとつクリアして行くことが重要です。

怒って押さえつけたり、引っ張って連れて行ったとしても、それはただの荒療治になるだけで、その場かぎりの方法になってしまいます。

大切なのは、本人が自ら進み、意識を変えていくことです。
 

★初めての場所や、日常とは違う場面で遅刻してしまう場合

 
いつも行く場所ではなく、初めて行く場所だったり、時々しか行かない場所に遅刻してしまうのは、見通しが立てらず不安だからです。
 
・出掛ける理由を伝える
・見通しを目で確認できるよう、紙に書く
・事前にその場所へ連れて行く
 
初めて行く場所や、日常と異なる場所に行く場合は、ご家族の方には大変だと思いますが、事前の準備が大切となります。

事前にその場所を確認し、説明することで、お子さんは見通しを立てることができるようになり、その場所に行くことに抵抗感が少なくなります。

そして、なぜ行かなければならないかも説明しておき、「行きたくない、怖い」という感情が出ないようにしてあげましょう。

何事も予行練習を行い、見通しを立ててあげるのは、本当に大変なことだと思います。

でもどんなに大変でも、パニックを起こしてしまったり、遅刻をしてしまうよりは、お子さんにとってもご家族の方にとっても、良い方向に進むのではないでしょうか?

「大丈夫なんじゃない?」と安心せず、必ず入念な準備を行いましょう。
 

★習慣になるまで、少しずつ進んでいこう!

 
遅刻を改善するのは、お子さんに見通しを立ててあげることが大切です。

大人になるまで、ずっと見通しを立てて上げることは難しいので、自分で工夫して欲しいと思う方も、多いと思います。

でも見通しを立ててあげて、そうすることが習慣化していけば、1人で行けるようになります。

スモールステップで進んでいき、お子さんにあった支援方法を見つけ出すことで、少しずつ自分でできることが増えていきます。

まずはご家族の方が手助けしてあげて、遅刻の少ない毎日にしてあげてくださいね。

 

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