音読みと訓読みの見分け方~テストによく出る音と訓の一覧表付き!~
「音読みと訓読みが全然区別できない」
「どうやって勉強すればいいの?」
「明日のテストまでに覚える方法を教えて」
こんなことでお悩みではありませんか?
音読みと訓読みの見分け方は、学校でも取り扱う時間数が少なく、きちんとした学習ができないことがほとんどです。
そのため、多くの中学生が苦手としており、大人になってからも迷う場合が少なくありません。
そこで今日は、音読みと訓読みの見分け方を、徹底解説してお伝えします。
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音読みと訓読みの見分け方のコツ
音読みと訓読みの見分け方のコツをお伝えすると、次のとおりです。
● 読み方で意味がわかるかわからないか
● 送り仮名を必要とする場合
● 読み方が4字以上の場合
● ウンチクキツイの覚え方
● 二字熟語の読み方のパターン
それぞれ、具体的な例を出して解説していきますね。
ただ、注意してほしいのは、音読みと訓読みの区別は、これで完璧にならないということです。
というのも、あくまで頻出パターンを覚えるだけなので、例外も多くあるんです。。
ですから、この記事を読んで全てを覚えた気になるのではなく、漢字を覚えるとき必ず、音読みと訓読みを覚えていきましょう。
読み方で意味がわかるか、わからないか
漢字の音読みと訓読みは、日本的な読み方と中国的な読み方が混在しており、読んだだけで意味がわかるのが、日本語的読み方の「訓読み」、読んだだけでは意味がわからない漢字を「音読み」としています。
まとめると、次のとおりです。
● 読んだだけで意味がわかる:訓読み
● 読んだだけでは意味がわからない:音読み
たとえば、「林」という漢字で考えてみましょう。
● 訓読みの場合:はやし
● 音読みの場合:リン
日本人にとって「林(はやし)」と聞くと、森まではいかなくても、いくつかの木が生えていて自然豊かなところを指しますが、「林(リン)と」音だけで聞いても何を指しているかがわかりません。
このように、音だけで判別できるかどうかで、音読みと訓読みを判別してみましょう。
送りがなを必要とする場合
さて中国の文化が日本の漢字に影響を与えている事例はまだまだあります。
具体的には、次のとおりです。
● 送り仮名を必要としない:音読み(中国的な読み方)
● 送り仮名を必要とする:訓読み(日本的な読み方)
漢字を例にして考えてみると、「食(た)べる」と「食(ショク)」がありますね。
「食べる」は送り仮名がついているので訓読み、「食」は送り仮名がついていないので音読みとなります。
先ほどの読み方と同じように、「食べる」は音だけでもわかりますが、「食」は聞いていてもなんだかよくわからない単語という風に区別できます。
ちなみに、「食(た)べる」の正確な訓読みは、「食(く)う」なので注意しておきましょう。
読み方が4字以上の場合
ここからは少し変わって、読み方の文字数に着目してみましょう。
● 訓読み:四字以上
● 音読み:三字以下
このように読み方の文字数によっても、音読みと訓読みが変わってきます。
たとえば、訓読みだと「公(おおやけ)」や「志(こころざし)」といった漢字があります。
逆に音読みで考えてみると、「公(コウ)」「志(シ)」となり、三文字以下になっています。
ウンチクキツイの覚え方
音読みか訓読みを覚えるときに、ウンチクキツイといった言葉を聞いたことはありませんか?
これは、末尾の二拍目がウンチクキツイに該当するかどうかによって、音読みか訓読みかを判別できる方法です。
二拍目というところが覚えるポイントで、末尾の2文字目で判別するわけではない点に注意しましょう。
ウンチクキツイを判別する前に、この二拍がどういったものかを確認しておきます。
● あす:二拍目は「す」
● きょう:二拍目は「う」
● はっぴょう:二拍目は「ぴ」
このように、「ゃゅょ」の拗音は拍に数えず、「っ」の促音は拍に数える点に注意しましょう。
さて、ここからウンチクキツイの見分け方を簡単にお伝えすると、次のとおりです。
● 末尾の2拍目がウンチクキツイ:音読み
● 末尾の2拍目がウンチクキツイ以外:訓読み
たとえば、先ほど紹介した「林(リン)」は二拍目が「ン」なので、音読みとすぐに判定できます。
ちなみに、拗音「ゃゅょ」が含まれていると音読みになる点も、あわせて覚えておいてください。
ただ、この判別方法は、確実に全ての漢字に当てはまるわけではない点にはくれぐれも注意が必要です。
たとえば「雪(ゆき)」はウンチクキツイにあてはまりますが、音だけで聞くと簡単に見分けがつくので、訓読みとなります。
そのため、あくまで、判別する方法のひとつでしかないと考えておきましょう。
二字熟語の読み方のパターン
最後は二字熟語の読み方のパターンをお伝えします。
具体的には次のとおりです。
● 重箱読みと湯桶読み
● 訓読み同士・音読み同士
これらは、熟語の成り立ちを選択肢で選ぶ問題で聞かれるパターンが多いので、点数の底上げのために、きちんと覚えておきましょう。
重箱読みと湯桶読み
重箱(ジュウばこ)読みと湯桶(ゆトウ)読みは、音読みと訓読みの漢字が熟語の中でどのように配置されているかを判別する方法です。
● 重箱読み:音読み→訓読み
● 湯桶読み:訓読み→訓読み
このようにどちらも名称にヒントが隠されているため、覚えておくとテストでも簡単に点数が取れるでしょう。
訓読みどうし・音読みどうし
次に訓読みどうしと音読みどうしの見分け方も出題されます。
この出題の中には、和語か漢語かを判別する問題も出題されますが、訓読みと音読みの成り立ちを押さえておけば簡単です。
● 訓読みどうし:日本語的な読み方どうしの組み合わせなので、和語
● 音読みどうし:中国的な読み方どうしの組み合わせなので、漢語
このように判別するといいでしょう。
続いてテストによく出る音読みと訓読みの一覧表をまとめておくので、漢字を見て、読みと訓読みを言えるようにしておくと安心です。
テストによく出る音読みと訓読み一覧表
テストによく出る、音読みと訓読みの一覧表をまとめました。
この表を使い、間違いやすい音読みと訓読みを区別できるようにしておくといいでしょう。
漢字 音読み 訓読み
山 サン やま
川 セン かわ
原 ゲン はら
関 カン せき
野 ヤ の
駅 エキ うまや
荷 カ に
王 オウ きみ
六 ロク・リク む
とくに、「駅(エキ)」や「六(ロク・リク)」といった漢字は、音読みでの使い方が日本で定着しているため、注意が必要です。
音読みと訓読みの見分け方を覚えるメリット
ここまで音読みと訓読みの見分け方をお伝えしてきましたが、これらを覚えるメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?
具体的には次のとおりです。
● テストの点数を底上げできる
● 漢字を覚えやすい
● 漢検に役立つ
● 熟語の意味を覚えやすい
それぞれ解説していきます。
テストの点数を底上げできる
まず音読みと訓読みの見分け方は、中学校の国語で学びひとつの分野として出題されます。
そのため、覚えているだけで点数が取れるようになるので、成績アップに貢献することは間違いありません。
もちろん、漢字の読み書きや文章読解もあわせて勉強しなければなりませんが、国語で覚えておくだけで点数アップにつながるのは、古典以外にあまりないのでお得だといえます。
漢字を覚えやすい
次に、漢字を覚えやすいのもメリットです。
というのも、音読みと訓読みの区別がつくようになると、漢字を判別できる方法が増えて、書き取り問題や読み取り問題での得点力がアップするからです。
日常での勉強も必要ですが、区別の方法と読み方の違いを押さえることは効率アップにつながります。
漢検に役立つ
また漢検に役立つのもメリットといえるでしょう。
漢検には、音読みと訓読みの問題が含まれており、重箱読みや湯桶読みの判別が出題されます。
漢検は推薦入試のアピールポイントにもなりやすいので、学校で学んだ知識を使って取得しておくといいでしょう。
熟語の意味を覚えられる
音読みと訓読みの勉強をするときには、たくさんの熟語にも触れることになります。
そのため、これらの熟語をきちんと覚え意味を押さえることで、選択問題に出題されたときにも簡単に答えられます。
熟語の意味を答える出題は少ないものの、覚えておくだけで受験時にも点数が取れる問題なので、コスパは抜群です。
音読みと訓読みの見分け方を覚えるデメリット
最後の項目では、音読みと訓読みの見分け方を覚えるデメリットをお伝えしていきます。
具体的に次の2つがあります。
● テストの点数を劇的に変えられない
● 国語のテストは読解中心だからあまり意味はない
音読みと訓読みは多くの中学生が苦手とする分野ではありますが、出題頻度が少ないため多くの時間をこれらの取得に使うのは非効率です。
学校の授業とテスト期間、そして受験時には1日か2日でマスターしてしまいましょう。
テストの点数を劇的に変えられない
音読みと訓読みの見分け方がテストで問われるのは、その分野を学んだときと、実力テストで多くて4点程度にしかなりません。
100点満点中の4%しか点数が取れないとすると、受験勉強のときに苦手だからといって1週間も時間を使っていたら意味がありません。
先ほどもお伝えしたように、音読みと訓読みの見分け方をマスターするのは、1日か2日にしておきましょう。
国語のテストは読解が中心だから、あまり意味はない
国語の実力テストや受験問題の大半は、読解問題が中心になっているので、繰り返しになりますがこれらの見分け方をマスターするために時間を使ってはいけません。
もし、時間を使うのであれば、国語の読解を90%以上取得できるようになってからで十分です。
国語はそもそも受験で100点を取ることが難しい教科でもあるので、100点を取る勉強ではなく、80点から90点を取る勉強をしましょう。
音読みと訓読みの見分け方はあくまで予備知識。時間を使わず1日か2日でマスターしよう!
これらの見分け方は、繰り返しになりますが、苦手な中学生が多いのにもかかわらず、受験や実力テストであまり重視されていません。
ですから、時間を使うのではなく1日か2日でマスターして、読解問題を中心に取り扱っていきましょう。
私たちのサイトでは、この他にも様々なお子さんの学習や学校生活に役立つ情報を取り扱っているので、興味がある方はぜひ読んでみてくださいね。