高校受験の面接で重要な自己PRとは?例文と書き方のコツを徹底解説!

受験に必要なのは学力…と思い込んでいませんか?
高校受験では、テストの点数以外にも内申点など、様々な角度から『あなたの人間性』が観察されます。
その大きな要因のひとつに、面接での自己PRがあります。大抵は1分ほど自分とはどのような人間なのか、将来の展望は何かなどをまとめて話せばよいのですが、慣れていないとそう簡単に話せません。
そこでこの記事では、高校受験の面接で重要な自己PRとはどのようなことなのか、どんなことを言えばベストなのか等、例文と書き方のコツを詳しく解説していきます。
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高校受験の面接で自己PRが重要な理由とは?
高校受験の面接では、「自己PRをしてください」と質問されることがよくあります。これは、あなたがどんな人なのか、どんな考えを持っているかを伝える重要な機会なのですが、どうしてこのようなことを求められるのでしょうか?
実は、高校受験の面接では、単に学力だけを見るのではなく、人間性や意欲も見られているのです。
また、自己PRは学力が拮抗している受験者の中で「この子を合格させたい」と思ってもらうための重要な判断材料にもなります。
自己PRには「筆記」と「面接」の2パターンがある
①【面接での口頭自己PR】
多くの高校で行われている形式です。面接の中で「自己PRをしてください」と言われ、その場で口頭で話すことになります。
目的:人柄や考え方、表現力、やる気などを知るため
内容:中学生活で頑張ったこと、性格、将来の目標など
ポイント:ハキハキと、暗記でなく“自分の言葉”で話す
②【自己PRカードや作文など筆記でのPR】
高校によっては、出願時に「自己PRカード」や「志望理由書」などを書かせるところもあります。また、面接前に提出し、それを元に質問されるケースもあります。
目的:自分を言葉で表現する力をみるため
内容:志望動機、得意なこと、努力したこと、将来の夢など
ポイント:簡潔に、自分らしい具体的な経験を書く
💡 面接と筆記、どちらも想定して準備を
学校によっては**「筆記+面接」両方で自己PRを求める**こともあるので、両方に対応できるように準備しておくとよいです。
まずは自己PRの「内容」を1本しっかり考える(共通)
それを口頭用・筆記用にアレンジ
ここまでやっておけば、なにを求められても面接官や採点者に好印象となるでしょう。
自己PRは受験の合否に関係するの?
結論から言えば、「関係します」。
特に私立高校や推薦入試、公立高校の一部では、面接や自己PRが内申点や学力試験と合わせて総合的に評価されるケースが多くあります。
たとえば、成績がほぼ同じ受験生が2人いた場合、面接での印象や自己PRの内容が、最終的な合否の判断材料になることもあるのです。
「うまく話せるか」ではなく、「どれだけ自分の思いを自分の言葉で伝えようとしているか」が見られているので、自分らしい言葉で、誠実に伝えることを心がけてください。
自己PRの重要なポイント:志望校が求める生徒像を考える
高校受験の自己PRや面接で成功するためには、「志望校がどんな生徒を求めているか」を理解することがとても大切です。
志望校の学校案内やホームページ、学校説明会などで情報を集め、次のポイントを押さえておきましょう。
学校の教育方針や特色は何か?
部活動や学校行事で特に力を入れていることは?
どんな人柄や態度を評価しているのか?
これらを踏まえたうえで、自分の強みや経験を照らし合わせてアピールポイントを考えると、面接官に「この子は学校に合っている」と感じてもらいやすくなります。
自己PRは受験のために作成するのですから、上記の手順を踏んで、抜かりなく準備しておきましょう。
自己PRを書くのが難しい理由とは?
いざ「自己PRを書こう!」と思っても、なかなかスラスラとは書けないものです。特に中学生のうちは、自分のことを客観的に見つめる機会が少ないので、何を書けばいいのかわからなくなってしまいますよね。
そこでこの項目では、中学生が感じる「自己PRが難しい理由」について解説します。自己PRのどこが自分にとって難しいのか、理由がわかれば対策ができますので、今のうちに探しておきましょう。
自分の長所がわからない
もしかしたら、「自分にはすごいところなんてない」と思っていませんか?
でも、周りの人から見れば、「人の話をよく聞ける」「毎日コツコツ頑張っている」など、立派な長所があるはずです。
自分では当たり前すぎて気づいていないだけかもしれません。
難しければ、短所の逆を考えましょう。短気な人は決断が早くできますよね。そのように考えてみてください。あなたにも必ず長所はあります。
何を書けば良いかわからない
「自己PRって、どこまで書いていいの?」「学校のこと?家のこと?」と迷ってしまう子は多いです。
まずは、学校生活・部活動・習い事・家でのことなど、自分が頑張ってきたことや大切にしていることを思い出してみてください。おのずと優先順位が見えてきます。
特別なエピソードがない
「表彰されたこともないし、大会で優勝したこともないから、話すことがない…」と、特別な実績があることが重要だと思っている子は多いですが、そんなこと全然ないんですよ!
大切なのは、日々どんなことを考え、どんなふうに努力しているかを自分の言葉で伝えること。『ありのままのあなた』を素直に伝えられればいいのです。
※とは言え、受験の面接用という作戦は必要です。
緊張してうまく話せない
面接で自己PRを話すとなると、「うまく話せるか不安」「頭が真っ白になりそう」と感じる人も多いですよね。
でも、完璧に暗記する必要はありません。話す内容をあらかじめ整理して、自分の言葉で伝える練習をしておけば、落ち着いて話せるようになります。
不安であれば、何度でも家族の人を相手にして練習させてもらいましょう。
高校受験の自己PRを成功させる3つのコツ
自己PRで大切なのは、立派なことを話すことではなく、自分らしさを伝えることです。誰でも取り組める「自己PRをうまくまとめるための3つのコツ」を紹介しておきますので、参考にしてください。
① 自分の強みを見つける!
まずは、自分の長所や頑張ってきたことを思い出してみましょう。
「人の役に立つのが好き」「毎日欠かさず〇〇を続けている」「仲間のサポートが得意」など、どんな小さなことでもOKです。
親や先生、友達に「私の良いところって何だと思う?」と聞いてみるのもおすすめです。自分では気づかない強みが見つかるかもしれません。
②具体的に話せるよう、エピソードを思い出す
ただ「頑張り屋です」「協調性があります」と言うだけでは、相手には伝わりにくいもの。
その性格がわかるような具体的なエピソードを入れると、説得力がぐっと増します。
例えば、
「私は毎朝10分早く学校に行って、教室の黒板をきれいにするのを日課にしています。」
このように、行動や習慣で見せると、「この子は本当に頑張っているな」と伝わります。
③ 高校での目標や意欲を伝える!
高校の先生は、「この生徒はうちの学校でどんなふうに頑張ってくれるのかな?」を知りたがっています。
だから、「高校に入ったら〇〇部に入りたい」「勉強と部活を両立させたい」など、将来の目標や高校生活への意欲を伝えると好印象です。
例:
「高校では英語をもっと深く学び、将来は海外で働けるような人になりたいと思っています。」
目標がまだはっきりしていない場合は、「チャレンジしたいこと」でもOKです!
高校受験 自己PRの例文集
ここでは、性格タイプ別にわかりやすい自己PRの例文を紹介します。
すべて実際に使える内容になっていますので、自分の経験や性格に近いものを選び、自己PR作成の参考にしてください。
【例文①】コツコツ努力を続けてきたタイプ
私の強みは、コツコツと努力を積み重ねる力です。
中学1年生のときから毎日英単語を10個ずつ覚えることを続けてきました。すぐには成績が上がりませんでしたが、あきらめずに続けた結果、英語のテストで安定して90点以上が取れるようになりました。
高校に入ってからも、この粘り強さを活かして、勉強と部活動の両立にチャレンジしたいと思っています。
【例文②】周囲と協力するのが得意なタイプ
私は、人と協力して何かを作り上げることが好きです。
中学では文化祭のクラス劇でリーダーを任され、クラスの意見をまとめながら準備を進めました。最初は意見がまとまらず苦労しましたが、話し合いを重ねる中でみんなの意見を取り入れた台本を作ることができ、当日は大成功に終わりました。
高校でも行事などで仲間と協力し、学校生活を盛り上げていきたいです。
【例文③】苦手なことにも挑戦できるタイプ
私は、苦手なことにも逃げずに取り組む姿勢を大切にしています。
中学では数学が苦手でしたが、テスト前に先生に質問したり、友達と一緒に問題を解いたりして少しずつ理解を深めました。時間はかかりましたが、3年生の2学期には平均点を上回るようになり、自信がつきました。
高校でも苦手なことを放置せず、前向きに挑戦する気持ちを忘れずに過ごしたいと思います。
【例文④】特技や趣味を活かしたいタイプ
私は、小学生のころから習っている書道が特技です。中学では校内の書道展で作品が選ばれ、地域の展示会に出品することができました。文字を書くことは集中力も養われ、勉強にも良い影響があると感じています。
高校でも書道を続け、さらに技術を高めながら、自分の得意なことを学校でも発揮していきたいです。
受験に有利な自己PRを作成するには?
例文をそのまま使うのではなく、「自分の経験」に置きかえて、自分らしい言葉で書くと、グッとリアリティが増します。
高校受験の面接で自己PRを成功させるコツ
高校受験の面接では、「では、自己PRをしてください」と直接聞かれることもありますし、自己紹介の中で自然に求められることもあります。
ここで自分らしくアピールできると、面接官に良い印象を与えるチャンスになるのですが、緊張してうまく話せなかったらどうしよう…と不安な気持ちが強いと思います。
でも大丈夫!面接本番で自己PRを伝えるときのポイントをわかりやすく紹介しておきますので、何度でも自信がつくまで練習してみてください。
① 緊張しても大丈夫!ゆっくりハッキリ話す
面接は誰でも緊張します。大事なのは、焦らずゆっくり話すこと。
話すスピードが速くなると、聞き取りづらくなったり、内容が伝わらなかったりします。
→ 深呼吸してから話し始めると、落ち着いて話しやすくなります。
② 暗記ではなく「自分の言葉」で伝える
丸暗記した文章は、どこかぎこちなく聞こえてしまうことがあります。
→ あらかじめ内容をメモして練習することはOKですが、本番は「自分の言葉」で話すのがおすすめです。
言葉に詰まっても、素直に言い直せば大丈夫です。想いを伝えたい!という気持ちが使わるかどうかが鍵になりますから、素直な方が好感度がアップするのです。
③ 面接官の目を見て、笑顔を意識
ずっと下を向いているとか、無表情のまま話すでは、あなたの人柄が伝わりません。それ以前に、対面で話すのに目を見ないのは失礼すぎる礼儀です。
→ 緊張していても、面接官の目を見て話すようにしましょう。
また、最初と最後にニコっと笑顔を見せるだけでも、ずいぶん印象が良くなります。また、言い間違えてしまったときも「すみません、間違えちゃいました」と笑ってしまうのもアリです。
自己PRは合否にも関わる大事なポイント。『あなたらしさ』を存分に伝えよう
「自己PRなんておまけでしょ」と思っているとしたら、それはとっても、もったいないです。多くの高校では、面接でのやる気や人柄、考え方を重視しています。学力が近い受験者の中では、差がつく部分はここなので、後悔しないようにしてください。
面接の自己PRをしっかり準備しておくには、以下の点がポイントになります。
「自分の強みを具体的なエピソードで伝える」
・毎日欠かさず続けていること
・苦手だけど頑張っていること
・誰かのために動いた経験
「相手に伝わるように話すこと」
「自分らしい言葉で伝えること」
これらを意識するだけで、ぐっと印象が良くなります。
あなたらしい自己PRで、面接官に「この子にウチの高校に来てほしい」と思ってもらえるように、今から準備を進めていきましょう!