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【2025年最新版】不登校の原因ランキングTOP10|親が知っておくべき対処法

「うちの子、どうして学校に行けなくなっちゃったのかな…?」
お子さんが不登校になってしまうと、親御さんは「なんとかしてあげたい」と、胸が痛くなりますよね。なのに、不登校の原因がわからない、またはどうもピンとくる原因が見つからず、焦る親御さんは多いのではないでしょうか?

実は、不登校の原因はひとつけではなく、いくつもの“見えない原因”が絡み合っていることがほとんどです。
表面的には「朝起きられない」「友達とケンカした」などのきっかけがあっても、その裏には心のSOSが隠れていることも。

そこでこの記事では、実際に多い不登校の原因を最新ランキング形式(2025年版)で紹介し、原因別の対処法や、親としてできるサポートのヒントもわかりやすく解説していきます。
お子さんの気持ちに寄り添い、これからの選択肢を前向きに考えるヒントとして活用していただけると嬉しいです。

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もくじ

不登校の子どもが増えている背景

年々増加する不登校の現状
文部科学省の調査によると、小中高生の不登校は年々増加傾向にあります。2024年度には過去最多を記録し、不登校は今やどの家庭にも起こり得る社会的課題となっています。

このような、不登校増加の背景には、子どもたちを取り巻く社会環境の変化や、学校教育の在り方、家庭内の問題などさまざまな要素があり、一概に原因をひとくくりにすることはできません。

不登校は「甘え」ではない

不登校を「うちの子はわがままで…」「所詮、甘えでしょ」と誤解してしまう親御さんは多いですが、これは絶対にやめてあげてください。

不登校は子どもが心身の限界を迎えて出しているサインです。
無理に学校へ行かせようとする、早期に解決しようと行動するなど、お子さんの気持ちを無視した行動をとると、不登校が長引く原因にもなります。

親御さんには、お子さんの気持ちに寄り添い、不登校になってしまった原因を一緒に探して欲しいのです。

見つけ方にもコツがありますから、次の項目で解説していきますね。

不登校のきっかけと本当の原因は別のことも

子どもが不登校になると、「何があったの?」「どうして行けないの?」と、不登校の原因や学校に行けない理由を探したくなりますよね。
でも実は、きっかけとなった出来事と、本当の原因は別のことが多いのです。

✅ 具体例①:「風邪で数日休んだら、そのまま不登校に」

表面的なきっかけ⇒風邪で3日間休んだ

実はこんな背景が…
・クラスで孤立していた
・「目立ちたくない」などの不安が強まった
・授業が分からず学校へ行くのが辛かった

✅ 具体例②:「友達とケンカしてから不登校に」

表面的なきっかけ⇒友達とトラブル

実はこんな背景が…
・元々人付き合いが苦手
・自己肯定感が低く「自分が悪い」と思い込んでしまう
・以前から小さなストレスが積み重なっていた

✅ 具体例③:「朝起きられなくて不登校に」

表面的なきっかけ⇒朝起きられない

実はこんな背景が…
・起立性調節障害などの身体的問題があった
・学校に行くこと自体が強いストレスだった
・不安や緊張で眠れず、生活リズムが崩れていた

このように、ささいなきっかけで不登校になったとしても、お子さんの心情としては今まで頑張って無理をし過ぎて、もう限界に達していることがほとんどです。このような本音に、自分自身で気が付いていない子どもも多いので、親御さんは焦らず、時間をかけて話を聞いてあげるようにしてください。

不登校の原因ランキング【TOP10】

原因がわからないと対処方法もわからないので、親御さんの不安も強まってしまうと思います。
そこで代表的な原因を紹介しておきます。ほとんどの子が複数の原因を抱えていることを頭に入れて、読んでみてください。

第1位:人間関係のトラブル(友人・いじめ)

不登校の原因で最も多いのが、友人とのトラブルやいじめなどの人間関係です。仲間外れ、無視、悪口などは、子どもに心に深い傷を残します。

第2位:学校の雰囲気が合わない(居場所がない)

「自分の居場所がない」と感じる子どもは、学校生活に大きなストレスを抱えます。クラスの雰囲気、担任との相性、過剰な校則やルールなどが原因になることもあります。

第3位:勉強についていけない・学力不安

授業が理解できない、成績が下がって自己否定に陥る…そんな勉強への不安を抱えていると、登校への意欲がなくなります。

第4位:先生との関係がうまくいかない

先生の指導法が合わない、厳しすぎる、無関心といった理由から、子どもが孤独感を抱くケースも。不信感が募ると登校拒否へとつながります。

第5位:起立性調節障害など体調不良

朝起きられない、頭痛やめまいが続くといった「起立性調節障害」は、思春期の子に多い病気です。周囲から理解されにくい症状のため、心の問題と誤解されがちです。

第6位:家庭内の問題・親の影響

夫婦不和、過干渉、無関心、過度な期待など、家庭環境が不登校に影響することもあります。家庭が安心できる場であるかどうかは、子どもの精神状態を左右します。

第7位:発達障害・グレーゾーン

発達障害やその傾向のある子どもは、集団生活で疲れやすく、特に人間関係や学習面で困難を抱えやすいです。周囲からの理解がないと自己肯定感が低くなり、不登校へつながります。

第8位:ネット依存・昼夜逆転

ゲームやSNSに依存し、生活リズムが崩れることも原因の一つ。夜型生活になることで登校時間に間に合わず、次第に学校から遠ざかっていくケースが増えています。

第9位:コロナ禍での学習習慣の崩れ

新型コロナによるオンライン授業や自粛生活がきっかけで、学習習慣や対人関係の感覚が乱れた子どもも多くいます。そこから通常の意識に戻ることに強いストレスを感じてしまい、登校がおっくうになります。

第10位:きっかけがよくわからない(複合的な要因)

特定の原因が見当たらない場合でも、複数の小さなストレスが積み重なって不登校になるケースがあります。「なんとなく行きたくない」という感情を否定せずに受け止めることが大切です。

不登校の原因は一つじゃない!複合的に絡み合っている

子どもが不登校になる背景には、ひとつの明確な理由だけでなく、いくつもの要因が複雑に絡み合っているケースがほとんどです。
原因の見つけ方の手順を紹介しておきますので、参考にしてみてください。

きっかけと根本的な原因を分けて考える

例えば「朝起きられない」「頭が痛い」といった表面的なきっかけがあったとしても、その裏には、心のストレスや人間関係の不安、体調の不調、家庭内の問題など、見えにくい“根本的な原因”が隠れていることがあります。

たとえば、「友達とケンカした」と言っていた子が、実は「学校へ行っても毎日ひとりぼっちで孤独で、自分の居場所がない」と感じていたり、「勉強がわからない」と言っていた子が、「勉強が苦手な自分は何をやってもダメなんだ。。だから教室にいるのが怖い」と思っていたり。

子どもの本当の苦しさは、言葉にされにくいものなのです。また、お子さん自身が自分の本当の辛さの原因をわかってないこともあります。

ですから親御さんは、きっかけ(表面的な理由)と、根本的な原因(心理的・身体的背景)を分けて考えみてください。
そうしてやっと、お子さんの本当の苦しみ(不登校の原因)が見えてくることがあります。

子どもの話を「否定せず」に聞き、共感してあげる

子どもは、自分の思いを否定されると、心を閉ざしてしまいます。
たとえば、「そんなことで学校を休むなんて」「それぐらい我慢しなさい」といった反応をされると、「この人にはわかってもらえない」「どうせ話してもムダ」と感じてしまいます。
一度そう思ってしまうと、本音を話すことが怖くなり、親子の信頼関係も消失してしまいます。

大切なのは、「そんなふうに感じたんだね」「つらかったんだね」と、気持ちに寄り添ってあげること。
解決しようとする前に、まずは子どもの感情に共感し、信頼関係を深めていきましょう。焦りは禁物です。

共感が必要な理由

不登校の子どもは例外なく、「学校に行けない自分はダメだ」と、自分を責めていて、誰よりも苦しんでいます。
そんな心境のときは、「わかるよ」「大丈夫だよ」と受け止めてもらえる言葉以外は、どんな言葉も自分を否定することにつなげてしまいます。

共感は、子どもが再び前を向く力になります。「この人になら話せる」「ここは自分を守ってくれる場所だ」と思えたとき、怖くてツライことしかなかった子どもの世界が、やっと変わり始めていくのです。

原因別の対処法と親御さんのサポートのヒント

実際の対処法とサポートのヒントやコツをまとめておきます。上の項目と重複する部分もありますが、一番肝心なところなので、何度でも読んで知識を頭に入れておいてください。そうすると、いざと言う時、慌てないtですみます。

人間関係のトラブルが原因の場合

いじめや友達関係のトラブルがあると、学校に行くのがつらくなります。

対処法
• いじめが疑われる場合は、学校に相談し、必要があれば**教育委員会や第三者機関(子ども相談センターなど)**にも連絡を取りましょう。
• 無理に登校させるのではなく、安心して過ごせる場所(フリースクールやカウンセリングなど)を見つけることが大切です。

親のサポートのコツ
• 子どもの話に口をはさまず、「そうだったんだね」と受け止めることからスタート。
• 「頑張らなくていいよ」「安心できる場所を一緒に探そう」と、味方であることを伝え続けましょう。

学力不安が原因の場合

「授業についていけない」「みんなより遅れている」などの不安から、学校に行きたくなくなることもあります。

対処法
• 家庭教師や個別指導の塾など、一人ひとりに合ったペースで学べる学び直しの場を検討しましょう。
• まずは得意なところから始めて「できた!」という成功体験を積ませることが重要です。

親のサポートのコツ
• 勉強のことを責めない。「苦手なところ、一緒にゆっくりやってみようか?」と寄り添う姿勢を持ちましょう。
• 「少しでも前よりできたね」と日々の小さな変化を認める声かけがやる気につながります。

体調不良・起立性調節障害が原因の場合

朝起きられない、頭痛や腹痛が続く場合は、体調が原因の可能性があります。

対処法
• まずは小児科や心療内科など、専門医での診断を受けましょう。
• 必要に応じて薬の服用や生活リズムの調整を行い、ゆっくり体調を整えていきます。

親のサポートのコツ
• 「どうして起きられないの?」ではなく、「今日はどんな調子?」と責めない聞き方を意識して。
• 朝がつらい子には、午後からできる活動(読書、軽い運動など)を一緒に考えてあげるのもおすすめです。

家庭の影響がある場合

家庭内の不安定さや緊張感が、子どもの心に影響していることもあります。

対処法
• 親子でのカウンセリングを受けることも一つの方法です。
• 親自身も自分のストレスや言動を振り返りながら、家庭の雰囲気を少しずつ整えることを意識しましょう。

親のサポートのコツ
• 「話しやすい空気」をつくることが大切。忙しい時でも、子どもとの会話時間を意識して取りましょう。
• 「家では安心していいんだよ」と言葉にして伝えることも、子どもにとっては心強い支えになります。

子どもが原因をはっきり言えない場合

子ども自身も「なぜ学校に行けないのか」が分からず、混乱していることがあります。

対処法
• 無理に理由を聞き出すのではなく、「一緒にゆっくり考えようか」と気持ちに寄り添うことが大切です。
• 「とりあえず今日はこんなふうに過ごしてみよう」と一日の過ごし方を一緒に決めるのも効果的です。

親のサポートのコツ
• 子どもが何も話さなくても、「いつでも話していいからね」と伝えておくだけで安心感になります。
• まずは生活リズムや食事など、できることから整えてあげると、少しずつ気持ちが落ち着いてきます。

必要なのは、「無理に変えようとしすぎないこと」。
安心できる関係性と、少しずつ前に進める環境づくりを大切にしていきましょう。

無理に学校へ行かせない選択肢もある

「また学校に行けるようにしなきゃ」と焦る気持ちは、親御さんもお子さんも自然なことです。

でも実は、“学校に通うこと”は義務ではありません。
日本国憲法や学校教育法で定められているのは「教育を受ける権利・義務」であり、「学ぶこと」が大切なのであって、「学校に行くこと」そのものが義務ではないのです。

ですから、学校以外で学ぶ方法もたくさんあることを、ぜひ知っておいてください。
無理に学校に戻そうとするのではなく、お子さんが安心して学べる場所を一緒に見つけていきましょう。

フリースクールやオンライン学習を活用してみる

最近では、学校に行かなくても学べる選択肢が広がっています。

• フリースクール

 学校の代わりに通える場所で、勉強だけでなく、人間関係や自信の回復など、子どもの心に寄り添ったサポートをしてくれます。
 時間の縛りが少なく、自分のペースで通えるのも魅力です。

• オンライン学習・在宅学習

 Zoomなどを使ったオンライン塾や家庭教師、学年に合わせた教材を使って学べる**タブレット学習(すらら・スタディサプリなど)**もあります。
 外に出るのがまだ難しいお子さんには、家で安心して学べる環境になります。

親のサポートのヒント
• お子さんが興味を持てそうなサービスを一緒に調べる
• 「どこで学ぶかより、学び続けられることの方が大事」と声をかけ続けてあげる
• 最初は週1日でもOK。少しずつ慣れていける場を選ぶことがポイントです

転校という手段も検討してみる

もし、今の学校の雰囲気や先生・友達との関係がどうしても合わないと感じるなら、思い切って転校を考えるのも、一つの前向きな選択です。

こんな選択肢があります
• 同じ市内や隣の市の別の公立小・中学校へ転校
• 私立の中学校や通信制・単位制の高校に転校
• 不登校に理解のある「適応指導教室」や「夜間中学校」などの公的支援機関を活用

転校の準備で大切なこと

• 地域の教育委員会や学校の相談窓口にまずは電話してみましょう
• 「転校=逃げ」ではありません。子どもに合った環境を探すための選択です
• 実際に新しい学校を見学し、子ども自身が「ここなら行けそう」と感じられるかどうかを一緒に確認することが大切です

今お子さんに必要なのは、安心して学べる場所

不登校の子は例外なく、「学校に行けない自分はダメだ」と罪悪感を抱えています。ですから、「学校に行けない」のではなく、「別の道で学んでいる」「今は準備期間なんだ」と捉えるだけでも、心が軽くなります。

お子さんが将来、自分らしく生きていくために必要なのは、再登校ではなく、【今、安心して学べる場所】です。
そしてその選択肢は、実はたくさんあるのです。親御さん自身が情報を知り、柔軟な考え方を持つことが、お子さんの大きな支えになります。

不登校の原因は「見えにくい」。お子さんの心情に丁寧に寄り添いながら、ゆっくり焦らずに。

不登校の原因は、「これ!」とひとことで言い切れるものではありません。友人関係や家庭環境、勉強への不安、体調の問題など、さまざまな要素が絡み合いながら、子どもの心を少しずつ追い込んでいくことが多いのです。

大切なのは、目に見えるきっかけだけで判断しないこと。そして、子ども自身ですら気づいていない「本当の理由」を、ゆっくり時間をかけて一緒に見つけていくことです。

「原因を探す=子どもを責めること」ではありません。子どもの心を理解し、安心できる環境を整えていくことが、再び一歩を踏み出すための第一歩になります。

不登校は決して珍しいことではなく、今や誰にでも起こりうる時代です。一人で抱え込まず、必要に応じて学校や専門機関、カウンセラーに相談しながら、親子で少しずつ前へ進んでいきましょう。

親御さん自身も無理をせず、自分の休息や楽しみの時間を作って、ご自身をいたわることを忘れずにいてください。

この記事を書いた人

水巻 晃子 / 家庭教師のゴーイング サポート責任者

メッセージ:
小中学生時代、勉強やスポーツに励む一方で、特定の分野に苦手意識を抱えて悩んだ時期があった。サポートしてくれた周囲の理解と工夫のおかげで、少しずつ自分のペースで成長できた経験を持つ。その体験から、発達障害を持つ子どもたちや、勉強が苦手な生徒の力になりたいと考えるように。個々のペースに合わせた柔軟なサポートを得意とし、小さな成功体験を積み重ねる大切さを大事にしている。

お子さんの成績に不安を感じていませんか?

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