【不登校の子の家での過ごし方】初期・中期・後期別にできること

お子さんの成績に不安を感じていませんか?
家庭教師のゴーイングには、勉強が苦手なお子さんや不登校・発達障害のお子さんを成績アップに導いてきた経験豊富な先生が揃っています。
ぜひ、ゴーイングのホームページでお住まいのエリアで活躍中の先生をチェックしてみてください!
不登校でも大丈夫。家で過ごす時間を大切にしていいんです
「不登校だと昼間は何をさせたらいいの?」
「毎日ゲームばっかり…」
「学校に行ってないんだから勉強して欲しい」
お子さんが不登校になってしまうと、親御さんも戸惑いや不安、焦燥感などであれこれ考えてしまい、落ち着きのない日々を過ごしてしまうのではないでしょうか?
でも、どうか安心してください。
学校に行っていない時間は、「無駄な時間」ではないんです。むしろ、お子さんの心と身体をゆっくりと整えることのできる、大切な時間でもあります。
そこでこの記事では、お子さんの不登校の時期を【初期】【中期】【後期】の3つの段階に分け、それぞれの時期に合った過ごし方と、親御さんができるサポートを紹介していきます。
今のお子さんの気持ちに寄り添いつつ、できそうなことから少しずつ始めてみてくださいね。
『初期』『中期』『後期』で変わるサポートのやり方
不登校になったばかりの頃は、布団から出られなかったり、部屋にこもっていたりすることがあります。でも、時間と共に少しずつ心が動きはじめ、「今は休みたい」「ちょっと何かしてみたい」「前に進んでみたい」と、気持ちにも変化があらわれてきます。
ですから、親御さんは、その時々の気持ちに合わせて関わり方を変えてあげて欲しいのです。すると、お子さんは自分のペースで回復できるので、次の一歩を踏み出しやすくなります。
不登校の子には対応の仕方が重要なので、やり方を間違えないよう、「初期」「中期」「後期」の3つの時期に分け、それぞれに合った過ごし方や親御さんのサポートのやり方を紹介していきます。
◆不登校・初期|「安心できる」が最優先。心を休められる時間にしよう
不登校になってすぐの頃は、心も体もとても疲れていて、何もやる気が起きません(誰でもそうなので心配しないでください)。
ですからこの時期は「何かをやらせなきゃ」と思わずに、まずは安心できる環境づくりを大切にしていきましょう。
▶おすすめの過ごし方
• アニメ・ゲーム・動画など、とにかく「好きなこと」を自由に楽しむ
• 何もしない日が沢山あってもOK
• 朝起きる、夜寝るだけでも立派な生活リズム
• 親御さんの声かけは「おはよう」「ごはんできたよ」くらいのゆるい距離感で
▶親御さんにできること
• 「学校に行けなくても大丈夫だよ」と何度でも伝える
• 頑張らせるより、「ゲーム楽しそうで安心!」と認める言葉を
• 起きる時間や寝る時間も、子どものペースに合わせる
◆不登校・中期|少し落ち着いてきたら、「やってみたいこと」に目を向けてみよう
心の状態が少し安定し、生活リズムも整ってきたら、ふと「ちょっと何かやってみようかな」と思える瞬間が出てくることがあります。
この時期は、「できることを少しだけ増やす」がキーワードです。
▶おすすめの過ごし方
• 好きなことを書きためるノート(推しノート・感想日記など)
• 料理やお菓子作り、手芸などの手を使う趣味に挑戦
• ストレッチ・ダンス・散歩など軽い運動で気分転換
• 好きな動画やアプリを使って学びに触れる時間を持つ
• 部屋の模様替えや整理整頓で空間をリフレッシュ
▶親御さんにできること
• 「それ、いいね!」「やってみたんだ、すごい!」と肯定する声かけ
• 結果より、「やってみよう」と思えた気持ちを大切に
• 失敗しても責めず、プレッシャーはかけない
◆不登校・後期|「次に進みたい」気持ちが出てきたら、小さな一歩を踏み出してみよう
「少し前に進みたい」「そろそろ何か始めてみたい」――
そんな気持ちが出てきたら、小さなステップからチャレンジしてみましょう。
元通りの生活にすぐ戻る必要はありません。大切なのは、お子さんの気持ちが前を向いていることです。
▶おすすめの過ごし方
• 通信教材やフリースクールなど、自分に合った学びにトライ
• 自宅で「1日15分だけ」など、無理のない勉強時間をつくる
• やってみたいこと・行きたい場所リストを作ってみる
• SNSや掲示板などで、似た悩みを持つ仲間と交流する
• 「やりたいことノート」をつくり、小さな目標を書いてみる
▶親御さんにできること
• 「応援してるよ」と気持ちを後押しする言葉を
• 「進んだこと」よりも、「悩んで考えたこと」を認める
• 「学校に戻る」だけでなく、通信制や在宅学習などの選択肢も一緒に考える
気持ちが沈む日は、どの時期にもあるもの。そんなときは…
不登校の期間中は、どんなに穏やかに見えていても、ふとしたことで気持ちが沈んだり、不安になったりする日があるものです。
それは「初期」でも「中期」でも「後期」でも、どの時期にも自然に起こりうること。回復の過程には、浮き沈みがあって当然です。
「前に進もう」と思っていた矢先に、また落ち込んでしまう日があるかもしれません。
ただ、落ち込んでいるときって、やっぱりツライですから、「焦らなくてもいい」と自分に言い聞かせながら、次のことをやってみるとラクになれるかもしれません。
気分が落ちる日も、前に進むためのプロセスのひとつです。
子どもも、親御さんも、自分を責めずに過ごすヒントを持っておけると安心です。
●お子さん向けのヒント
• 「今日は何もできなかった…」と思っても大丈夫。そんな日もあるよ
• 誰かにちょっと話してみるだけでも、気持ちが軽くなることがある
• 言葉でうまく言えないときは、スタンプやメモ、絵でもOK
• 好きな音楽を聴いたり、あったかい飲み物を飲んだり、自分が落ち着くことをしてみよう
• 布団にくるまってゴロゴロするだけでも、ちゃんと自分を大事にしてるってこと。これは重要だよ!
• 「今は休んでる時間なんだ」と思って、がんばらなくてもいい
• むしろ、がんばるのは禁止!!
●親御さん向けヒント
• お子さんが落ち込んでいても、無理に励まさなくて大丈夫。「そばにいるよ」と伝えるだけで十分。または何も言わなくても、側にいてあげれば大丈夫。
• 何もできない日があっても、それは回復の途中にある自然な流れです。後戻りではありません。
• 気持ちを話せない日もあります。言葉にしなくても安心できる家庭環境が心の支えになります。
• 「今日は見守る日」と決めて、親御さん自身もゆったりとした気持ちで過ごしましょう。
• お子さんが好きなことをそっと用意しておくだけでも、関わりになります。(毛布、お茶、ぬいぐるみなど)
• 親御さん自身も、誰かに話す・メモを書くなど、自分の気持ちをためこまない工夫をして、大切な自分自身をいたわってあげてください。
今の子どもの「時期」に合った過ごし方を、焦らず見つけていこう
不登校の時間は、「止まっている時間」ではありません。
お子さんが心を整え、自分を見つめ直すための、とても大切な時間です。
「何もしない日」も、「ちょっとやってみる日」も、「前に進みたいと思える日」も――
どの時間も、全部お子さんにとって必要なプロセスです。
焦らず、その子のペースで、少しずつ。
小さな一歩が、少しずつ大きな未来につながってく過程を、ゆっくり見守ってあげてください。
そして、お子さんにとって宇宙で一番大切な存在の『お母さん』である自分を、もっともっと癒してあげる時間を、どうか作ってくださいね。