勉強中に音楽はアリなの?勉強効率と集中力アップの聴き方を解説!

「勉強中に音楽を聴くと集中できるって本当?」
「むしろ気が散るんじゃないの?」
「成績アップする聴き方なんてあるのかな?」
そんな疑問を持つお母さんは多いですよね。
でも実は、音楽は脳を刺激して気持ちを安定させるので、集中力を高める効果があることが研究でも分かっています。
ただし、音楽の選び方や聴き方を間違えると、逆に集中をさまたげてしまい成績ダウンにつながる場合も…。
そこでこの記事では、今日からすぐ試せる『集中力を上げる音楽の選び方と聴き方』、そしてお母さんができるサポート方法を詳しく解説していきます。
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勉強に向いている音楽の特徴
勉強内容によって、適した音楽は少し変わります。
集中しやすい音楽の代表例を紹介していきます。
クラシック音楽
歌詞がなく、テンポが安定しているため計算や暗記に効果的。
・モーツァルト《アイネ・クライネ・ナハトムジーク》
・バッハ《平均律クラヴィーア曲集》
・ショパン《ノクターン第2番》
Lo-fiヒップホップ
ゆったりしたビートと控えめなメロディで耳に優しく、長時間の読書や理解を伴う勉強に向いています。
・YouTubeチャンネル「lofi hip hop radio – beats to relax/study to」
・アーティストのJinsangやNymanoなど。
環境音(雨音・波の音など)
雑音を打ち消し、リラックス効果を高めるBGM。暗記や読書中の集中維持におすすめ。
・「Rainy Mood」(雨音専門BGMサイト)
・Spotifyの「Ocean Waves」プレイリスト。
一定のリズムで単調なBGM
タイピング練習や計算ドリルなど、繰り返し作業での集中を保ちやすい。
・アンビエント
・テクノのBrian Eno《Music for Airports》
・ゲームBGM(『ゼルダの伝説』の静かなフィールド曲など)
ポイント
いろいろな曲を試して、お子さんが「落ち着くか?」「集中できるか?」など一緒に確認していきましょう。
また、科目や勉強時間に合わせて使い分けていくと、さらに有効です。
集中力が上がる音楽の聴き方・3つのコツ
音楽は「選び方」だけでなく、「聴き方」次第で効果が大きく変わります。間違った聴き方だと、せっかくの音楽が集中の妨げになることも…。
そこで、勉強中に集中力を最大限引き出すための3つのコツを紹介します。
1. 音量は小さめにする
理想は、周囲の環境音と同じくらいか、それより少し小さい程度の音量です。大きすぎる音は脳を刺激しすぎてしまい、計算ミスや集中切れの原因になります。
静かなカフェや図書館でBGMが流れているくらいの控えめな音がベスト。
イヤホンを使う場合は、長時間でも疲れない音量に調整しましょう。
2. 歌詞なしの曲を選ぶ
特に読解や暗記では、歌詞つきの曲は脳の「言語処理」を奪い、記憶の定着を邪魔してしまいます。歌詞なしのクラシック、Lo-fiヒップホップ、環境音などを選びましょう。もし好きな曲に歌詞がある場合は、インストゥルメンタル版を探すのがよいでしょう。
3. 勉強用の“定番曲”を作る
毎回同じ曲やプレイリストを流すことで、脳が「この音楽=勉強する時間」と自動的に認識します。これを心理学では「条件付け」と呼ぶ、科学的に効果が実証されているやり方です。
最初は軽く音楽を聴きながら机に向かい、徐々に集中状態に入る習慣を作ると、曲を聴くだけで勉強モードに入りやすくなります。
逆効果になる聴き方NG例
せっかく音楽を取り入れても、やり方次第では集中どころか逆効果になることがあります。以下のような聴き方は避けましょう。
音量が大きすぎる
爆音で聴くと耳が疲れるだけでなく、脳が常に音に反応してしまい、学習効率が落ちます。さらに長時間の大音量は聴力にも悪影響を及ぼすことがあります。
アップテンポで激しい曲ばかり
ロックやEDMなどテンポが速く、リズムが強い曲は、感情を刺激してテンションを上げる効果はありますが、集中を持続させるのには向きません。短時間のモチベーションアップには使えても、長時間の勉強には不向きです。
歌詞が耳に残る曲
好きなアーティストの歌詞はつい口ずさんでしまい、注意が音楽に向いてしまいます。特に英語や外国語の歌詞は、言語処理を行う脳の領域を奪い、読解や暗記の妨げになります。
気分によってコロコロ曲を変える
「あ、この曲じゃないな…」と選曲に時間を取られてしまうと、勉強に入る前に集中力が削がれます。勉強用の固定プレイリストを作っておくことが大切です。
SNSや動画アプリで音楽を再生する
YouTubeやTikTokなどで音楽を聴くと、つい関連動画や通知に気を取られてしまいます。できればオフライン再生や広告なしの音楽アプリを使い、音楽以外の刺激を遮断しましょう。
科目別おすすめ音楽リスト|ぜひ活用してください!
勉強の内容によって、集中しやすい音楽は変わります。科目や作業タイプごとのおすすめ曲を参考に、プレイリストを作ってみましょう。
数学・理科の計算問題
モーツァルト《交響曲第40番》、バッハ《インヴェンション》、Brian Eno《Ambient 1: Music for Airports》などテンポが安定したインストゥルメンタル。
英単語や歴史年号の暗記
ヴィヴァルディ《四季》、雨音や波音(Rainy Moodアプリ、Spotify「Ocean Waves」)、森の環境音など、記憶の妨げにならない自然音系。
読書・文章読解
Lo-fiヒップホップ(Jinsang《Life》、Nymano《Short Stories》)、Bill Evans《Peace Piece》などのジャズピアノ。
作文・クリエイティブな課題
久石譲《Summer》、Hans Zimmer《Interstellar Main Theme》、アコースティックギターBGMなど、想像力を刺激する曲。
繰り返し作業やタイピング練習
ゲームBGM(『ゼルダの伝説』の静かなフィールド曲、『どうぶつの森』BGM)、単調なビートのアンビエントミュージック。
勉強に向かない音楽とは?
避けたほうがいい音楽もあります。脳の注意力や記憶の働きを妨げやすい音楽は勉強の妨げになってしまうからです。
以下のような曲は、勉強時は避けましょう。
好きすぎて口ずさんでしまう曲
注意が完全に音楽に向かってしまうので、勉強内容が頭に入らなくなります。
歌詞がはっきり聞こえるJ-POPやボカロなど
言葉を理解する脳の領域が音楽に使われ、読解や暗記の効率が下がります。
テンポが速すぎて落ち着かない曲
心拍数が上がりすぎて、集中が続きにくくなります。モチベーションアップ用なら短時間だけにしましょう。
お母さんへのアドバイス
「本人が楽しそうにしている=集中できている」とは限りません。
集中度は、勉強後に内容を覚えているかどうかで判断するのが確実です。ご家庭で小テストをして「この曲はうちの子に合っているか?」を確認してみてください。
親御さんにできるサポート
お子さんが音楽を聴きながら勉強している姿を見て、すぐに「やめなさい」と止めてしまうのはもったいないです。
音楽は使い方次第で集中力やモチベーションを高められるツールですから、むしろ親御さんが「効果的に活用できる環境」を整えてあげるとよいでしょう。
「この曲、集中しやすい?」とやさしく声をかける
一方的に指示するのではなく、お子さん自身に感覚を確認させることで、曲の選び方を自分で工夫する習慣がつきます。
勉強用BGMのプレイリストを一緒に作る
「数学用」「暗記用」などテーマごとに分けておくと、科目に合わせてすぐ再生でき、選曲の手間も減ります。YouTubeやSpotifyのプレイリスト機能を使うのもおすすめです。
ノイズキャンセリング機能つきヘッドホンを用意する
家の中や外部の雑音を遮断できるため、より音楽に集中しやすくなります。特に兄弟姉妹がいる家庭や外出先での学習時に効果的です。
科目ごとにBGMを変える習慣をつくる
例えば、計算問題はクラシック、暗記は環境音、作文は映画音楽…というように固定化することで、音楽がスイッチの役割を果たし、脳が自動的に勉強モードに切り替わります。
こうした関わり方は、単に「音楽を流す」だけでなく、勉強のやる気を自然に引き出し、集中状態への切り替えをサポートします。お子さんにとっても、「親が応援してくれている」という安心感が生まれるので、学習意欲の維持にもつながります。ぜひ一緒にあれこれ試してみてください。
サポートするときの注意点
お子さんのために音楽環境を整えることは大切ですが、やり方を間違えると逆効果になることもあります。サポート時は次のポイントに気をつけましょう。
親の好みを押し付けない
親御さんにとって心地よい音楽でも、お子さんには集中しづらい場合があります。あくまでお子さんが「集中しやすい」と感じる音楽を優先しましょう。
聴き方まで細かく管理しすぎない
音量や曲順などをすべて親が決めてしまうと、お子さんの自主性が奪われます。基本的なルール(小音量、歌詞なしなど)だけ伝え、細部は本人に任せましょう。
「音楽=必ず勉強」の固定観念を作らない
体調や気分によっては、無音のほうが集中できる日もあります。音楽はあくまで選択肢の一つとして使えるようにしておきましょう。
成果を“すぐ”求めすぎない
音楽を活用しても、すぐにテストの点が上がるとは限りません。短期的な結果よりも、「机に向かえる時間が伸びた」「集中して課題を終えられた」などの変化を評価しましょう。
親御さんの心構え
サポートの目的は「親の思うやり方に合わせること」ではなく、「お子さんが自分なりに集中できる方法を見つける手助けをすること」です。
まとめ|音楽を「集中力アップ」の心強いパートナーにしよう!
勉強中に音楽を聴くことは、一見気が散るように思えますが、正しい選び方と聴き方をすれば、集中力アップやモチベーションの維持に大いに役立ちます。
ポイントは、お子さん自身が「集中しやすい」と感じる音楽を見つけること。そして親御さんがその環境をそっとサポートしてあげることです。
音楽は単なるBGMではなく、勉強モードに切り替えるための“スイッチ”にもなるので、ぜひ今回ご紹介した聴き方のコツや科目別のおすすめ曲リストを参考に、親子で一緒に音楽を活用した勉強習慣を作ってみてください。
お子さんの学習効率upやモチベーションアップをめざして、楽しみながら試行錯誤してみましょう。応援しています!