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【大学受験】推薦入試の種類と傾向~必勝合格のコツ!~

この記事を書いた人

齋藤 義晃 / 勉強プランナー

「推薦って種類が多くてよくわからない」
「推薦入試で受かりやすいのは?」
「どんな募集要項があるの?」

こんなことでお悩みではありませんか?

大学受験の推薦は過去と比べて種類が多くなってます。

また様々な名称で大学側から呼称されているので、推薦入試の仕組みが分かりにくく、難しいと感じる高校生も多いと思います。

そこで今日は、大学受験の推薦入試の種類について詳しく解説していきます。
これを読むと、最近の推薦入試の傾向がすべてわかるので、ぜひ最後までお読みください。



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【大学受験】 推薦の種類

まず大前提として、大学受験推薦試験の種類について、きちんと把握しておきましょう。

具体的な推薦入試形式は以下の2とおりです。

● 学校推薦型
● 総合型選抜試験

大学受験の推薦の種類は様々存在しており、大きく分けるとこの2つになります。

ただ学校推薦型は、公募型推薦入試と指定校推薦入試に分かれるので、より細かく細分化できます。

では早速見ていきましょう。



推薦の種類①:学校推薦型

学校推薦型の入試には冒頭でもお話ししたように、2類があります。

● 公募型推薦入試
● 指定校推薦入試

この公募型推薦入試と指定校推薦入試の違いについて、詳しく見ていきましょう。



公募型推薦入試

公募型推薦入試は学校単位で受験できる人数に制限がされている場合と、制限がなされていない場合があります。

学校単位での受験人数の制限がない場合には、何人でも受験することが可能です。

一方、学校単位で受験できる人数に制限がある場合には、学校内での選抜試験も行われるため、二重に試験を受けなければいけないと考えておきましょう。

学校単位で受験ができる人数が限られている場合には、校内での選抜は評定平均が利用される傾向が高いです。



指定校推薦入試

指定校型の推薦入試は、公募推薦入試の学校単位で受験できる人数が制限されている試験と、同じ順序で進んでいく場合が多いです。

具体的には、以下の順序で推薦学生が決められます。

1. 大学が高校単位の入試枠を設定する
2. 高校の中で募集に対する応募をする
3. 高校の中で評定平均をもとに選抜がある
4. 大学での指定校推薦入試を受ける

基本的に指定校推薦枠を超えた応募があれば、高校の中で評定平均をもとに選抜がなされると覚えておきましょう。

後ほど詳しく解説しますが、高校の中で選抜される学生が決められ、合格枠も決まっているので、指定校推薦の方が入試難易度が下がる傾向にあります。



推薦の種類②:総合型選抜試験

総合型選抜試験は過去にAO入試とも呼ばれ、学校推薦型の大学受験とは異なる形で行われます。

具体的には、募集要項に学力用件があまり必要なく、試験が複数回にわたって行われる点などが異なります。

特に試験内容はレポートやセミナーの受講などが行われ、総合的な学力レベルが測られる傾向にあります。

またエントリーシートを書いたり、オープンスクールへの参加が必須であったりなど様々な特殊条件があるため、受験する際には抜け漏れがないかを十分にチェックしてください。



学校推薦型入試

では学校推薦型入試について、より深く学んでいきましょう。

具体的には以下の項目について解説していきます。

● 私立大学の学校推薦型入試
● 国公立大学の学校推薦型入試
● 選考方法について

各項目をより細分化して解説していきますね。



学校推薦型入試①:私立大学の学校推薦型入試

私立大学の学校推薦入試は、大きく2種類に分けられます。

1. 指定校推薦型入試
2. 公募推薦型入試

より詳しくこれらの特徴について解説していきます。



指定校推薦型の特徴

私立大学の学校推薦型入試の特徴は以下のとおりです。

● 高校ごとに定員が決まっている
● 基本的に定員の人数が合格する

私立大学の推薦入試といわれると、多くのご家庭で指定校推薦を思い浮かべてしまいますよね。

指定校推薦は私立大学特有の入試形態で、受験できた時点で合格がほとんど決まっているような場合もあります。

そのため昨今では、『指定校推薦で大学に入学する』と高校入学時点から決めている子も多いです。

冒頭にもお話ししましたが、注意が必要な点として、校内選抜が行われる可能性があることです。

なぜなら、私立大学の学校に対する合格者枠はあらかじめ決まっており、応募者多数の場合には大学側の手間を省かせるためにも、ある程度人数の絞り込みを行わなければならないからです。

この校内選抜では評定平均がとても大事にされているので、高校1年生からいかに勉強を頑張ってきたのか、そのプロセス評価がなされると考えておきましょう。



公募推薦型の特徴

また私立大学の入試では公募推薦型もあります。

公募推薦型は以下2種類に分けられます。

● 一般公募推薦
● 特別公募推薦

この両者についてどのような違いがあるのか、お伝えしていきます。



一般公募推薦

一般公募推薦は基本的に学力基準で応募要項が決まっており、評定平均がAからB程度必要となってきます。

また調査書の内容を精査されて点数化され、高校生活でどれだけ主体的に学びを深めてきたのかも評価基準になります。

基本的な選抜方法としては、面接と小論文試験がメインで、それ以外の選抜方法はあまり取られません。



特別公募推薦

続いて特別公募推薦という特殊な推薦入試も存在します。

具体的には公募推薦であっても、出願要件が非常に限定されている推薦入試を指しています。

具体的な事例でいうと、帰国子女枠での推薦入試も1類型としてあげられるでしょう。

またスポーツに力を入れている大学だと、高校時代の国体での成績などが出願要件となっている場合もあります。

主な選抜方法としては、面接や小論文のほかに、スポーツ系の推薦入試の場合実技も含まれるでしょう。



学校推薦型入試②:国公立大学の学校推薦は、基本的に公募型のみ

さて国公立大学の学校推薦は、公募推薦入試しかありません。

残念ながら、国公立大学は誰にでも平等な選抜がなされなければならないので、指定校推薦を採用する大学は今後も出てこないでしょう。

しかも国公立大学の公募推薦入試は、校内での選抜+入試での選抜といった二重の選抜を受けなければならないので、より難易度が増します。

具体的に国公立大学の学校推薦の進み方をお伝えすると、以下のとおりです。

1. 学校内で応募者多数の場合評定平均手の選抜が行われる
2. 大学で公募推薦型の入試を受ける

国公立大学では公募推薦でも、学力判定がA以上ないと受けられない大学ばかりなのでかなり難しいと考えてください。

特に国公立大学を受けるために学校選抜を潜り抜けてきたお子さんは、能力も均等になりやすいので、当日の試験結果が推薦入試に影響します。



評定平均が高い位置で求められる

繰り返しになりますが、国公立大学の推薦入試では評定平均がAの必要があります。

評定平均は5段階に分かれていますが、このAという点数対は4.3以上です。

具体的な評定平均得点帯別のランクは以下のとおりです。

● A:5〜4.3以上
● B:4.2〜3.5
● C:3.4〜2.7
● D:2.6〜1.9
● E:1.8〜

Aランクに属するには、学力テストでも上位に入っていなければならないため、学力要件は非常に厳しいと考えておきましょう。



評定平均

ちなみに評定平均がどのように求められるのかと言うと、高校1年生から高校3年生の1学期までの5段階評価をもとに、平均値が求められます。

中には10段階評価の高校もありますが、10段階評価の評定平均を求めて1/2にすれば簡単に求められます。

基本的に国公立大学で求められる学力基準であるAランクを取得するためには、5以上が大半を占めていないと難しいです。

そのため、国公立大学に入学を希望するのであれば、高校の定期テストには全力で取り組みましょう。



大学入学共通テストの点数が必要な場合がある

また国公立大学・私立大学問わず1月以降に行われる推薦入試では、大学入学共通テストの点数を元に選抜が行われる傾向が高いです。

具体的にいうと、1次選考で大学入学共通テストの点数をもとに選抜され、残った人数で面接や小論文のテストが行われます。

一般的に推薦入試で必要な科目の80%以上を取得していれば、合格しやすいと考えられますが、有名私立大学以上の大学入学共通テストを利用したテストでは90%程度必要になる場合もありますよ。

そのため、どの入試方法で受験していくにしても、最終的には学力での判断がなされるので、最低限大学入学共通テストの勉強は行なっておきましょう。



学校推薦型入試③:選考方法が一律で決まっていない

ここまで様々な大学受験の推薦の種類についてお伝えしてきましたが、推薦入試には様々な形態が採用されており、一律で選考方法が決まっているわけではありません。

主な推薦入試の形態は、小論文試験と面接試験がメインですが、中にはオープンキャンパスへの参加から面談が始まり、繰り返し推薦入試の段階が進んでいくという総合型選抜入試に近い形態をとっている場合もあります。

そのため、推薦入試という言葉だけにとらわれず、募集要項や試験内容をきちんと見ておきましょう。



学校推薦型入試④:併願の可否

最後に併願ができるかどうかについて、各推薦入試を見ていきましょう。

結論から言うと、ほとんどの推薦入試は併願ができません。

もちろん中には併願が可能な公募型の推薦入試もありますが、どちらかというと学力選抜を通す一般入試と似たスタイルをとっている場合が多いです。

そのため、指定校推薦や国公立大学の公募型推薦では合格したら、その大学に入学することを前提に受験しなければなりません。

基本的に推薦入試を受けるのであれば、併願は難しいと考えてよいでしょう。



総合型選抜(AO入試)とは?

総合型選抜入試は、どのような大学入試なのでしょうか?

推薦入試と異なり学力要件があまり重視されないという特徴がありますが、どういった入試形式で行われるのか、疑問に思いますよね。

そこで、総合型選抜の内容について詳しく解説していきます。

● 大学の学部ごとに特定の条件が決められている
● 私立大学は対話型が多い傾向にある
● 小論文やレポート、プレゼンが課される入試もある

より詳しく解説していきます。



総合型選抜(AO入試)①:大学の学部ごとに、特定の条件が決められている

総合型選抜の募集要項には学力条件があまり記載されていない特徴がありますが、特別公募推薦のような特定の条件が募集要項に記載されている場合があります。

この理由は、AO入試から総合型選抜入試が特徴を引き継いでいるからです。

AO入試とはアドミッションズオフィス入試の略称で、大学が特別に定める能力を持った学生を学力条件にかかわらず合格させるといった試験でした。

そのため総合型選抜試験でも同じように、特定の能力や学力条件を持った高校生を学力テストに頼らずに合格させる試験になっています。

例えばお茶の水女子大が行なっている新フンボルト入試では、生物学科で帰国子女枠の募集が行われています。

このように特別な要件が課される場合もあるため、毎年大学から発行される入試要項には必ず目を通してください。



総合型選抜(AO入試)②:私立大学は対話型が多い傾向

続いて私立大学の総合型選抜試験では、対話型の入試が行われる傾向が高いです。

この理由は、対話を通して高校生の個性などを見抜き、大学に入学しても問題なく学業が行えるかどうかを判断していくためです。

私立大学の対話型入試はオープンキャンパスから始まる場合が多く、繰り返し何度も面談が行われる傾向にあります。

そのため緊張状態が何度も続く可能性がありますが、特別な準備をして臨むような試験ではないため、今まで培ってきたことを発揮するようにしてください。

逆にいうと、今まで学業を頑張ってきた高校生は合格しやすいですが、薄い経験しかしていない高校生は面談で見抜かれてしまい、不合格になりやすいと考えておきましょう。



総合型選抜(AO入試)③:小論文やレポート、プレゼンが課される入試もある

過去のAO入試でも顕著だったのですが、総合型選抜試験では小論文やレポート、プレゼンといった特殊な入試形態をとる場合が多いです。

そのため一律の入試対策が難しく、簡単には合格できないと考えておきましょう。

ただ過去問によって、どのような問題が出されるのか傾向確認ができるので、学校の先生や塾の先生に頼り、小論文やレポートの添削を受けておきましょう。



大学推薦入試のスケジュール

続いて大学推薦入試のスケジュールについて、簡単に説明しておきます。

基本的に9月出願の12月合格決定というフォーマットが決まっており、その他の推薦入試の形式では、1月や2月前半に合格が決まる場合もあります。

より詳しく見ていきましょう。



推薦入試のスケジュール①:学校推薦型入試

学校推薦型入試のスケジュールについて、詳しく解説していきます。

具体的な入試スケジュールは以下の通りです。

● 9月出願
● 10月から11月にかけて推薦入試
● 12月に合格発表

このスケジュールになっている理由としては、1月の大学入学共通テストまでに合格を決めないと高校生の負担になってしまうためです。

ですが、このスケジュールフォーマットに従わずに推薦入試を行う大学もあるので、事前確認は必ず必要です。

また出願から合格発表までかなりの時間がかかってしまいますし、1月には大学入学共通テストが待っているため、推薦入試の期間であっても勉強の手は止めてはいけません。

万が一不合格になった場合には、1月の大学入学共通テストを受けてからの推薦入試も行われるため、万全の準備をしておきましょう。

ちなみに大学入学共通テストを用いた推薦入試の場合は以下のスケジュールで行われる傾向が高いです。

● 1月から2月の期間で出願する
● 1月後半から2月初旬にかけて受験が行われる
● 2月中旬から後半にかけて合格発表が行われる

このような形態で、大学入学共通テストを用いた推薦入試が行われます。

ただし、このような形式での推薦入試は行なっている大学数がかなり少ないため、事前に調査を行ってください。



推薦入試のスケジュール②:併願ができる場合は日程調整すること

推薦入試であっても併願ができる場合は日程調整を必ず行いましょう。

推薦入試を大学が実施する期間が似通っているため、事前に日程を調べてスケジュールに落とし込む必要があります。

遠方に受けに行く場合には、前後1日は必ずスケジュールを完全に開けておいた方が無難です。



大学推薦入試を受験する際の注意点

さて最後の項目では大学推薦入試を受験する際の注意点について詳しく解説していきます。

具体的な内容は以下のとおりです。

● 評定平均が重視されるため高校1年生から準備しなければならない
● 余裕をもって準備する
● 出願条件を確認する

より詳細に見ていきましょう。



推薦入試のスケジュール①:評定平均が重視されるため高1から準備する

大学推薦入試においては何度も繰り返しお伝えしてきていますが、評定平均がかなり重視されるため、高校1年生から準備をしておかなければなりません。

具体的な準備の方法とは、定期テストで高得点を取って最低でもBランク以上の評定平均を取得しておくことです。

もう一度、ランクごとの評定平均を確認しておきましょう。

● A:5〜4.3以上
● B:4.2〜3.5
● C:3.4〜2.7
● D:2.6〜1.9
● E:1.8〜

Bランク以上となるとおよそ通知表の平均が4付近にないと達成が不可能な数字になっています。

そのため提出物はもちろん、学校の定期テストで高得点を目指した勉強をしていく必要があります。



推薦入試のスケジュール②:余裕を持って準備する

続いて推薦入試は長期戦になりやすいので、夏休みくらいから余裕をもって準備していきましょう。

具体的には夏休み段階でオープンキャンパスに参加し、志望大学を選んで推薦入試への準備をしていきます。

もし必要であれば夏休み期間中にはボランティアも行えるため、積極的に課外活動も行なっておきましょう。

また推薦入試に小論文やレポート提出が必要な場合には、高校の先生や塾の先生に依頼し添削をお願いしておきましょう。

このようなスケジュールで推薦入試に取り組むと、長期間にわたってトレーニングが積めるので、他の高校生よりも優位に立てます。



推薦入試のスケジュール③:出願条件を確認する

最後に、興味のある大学の推薦入試に関しては、高校1年生から出願条件は確認しておくべきです。

なぜなら、特殊な出願条件が必要なのであれば、高校入学当時から取り組む必要があるからです。

特に有名私立大学や国公立大学は、基本的に取得が難しいとされる出願要件を提示してくることが多いので、戦略的に取り組んでいく必要があります。



大学受験の推薦は、高1段階から準備を怠らずに挑もう!

大学受験の推薦には様々な種類がありますが、どの推薦においても評定平均がとても大事なものです。

総合型選抜入試に関しては、募集要項に学力条件が明示されることは少ないですが、面接や試験において評定平均は必ず見られます。

そのため、有名大学や国公立大学へ推薦入試で入学を決めたい高校生は、高校1年生の段階から戦略的に勉強や課外活動に取り組んでいきましょう。

早くからきちんと対策をしておくことが、合格のコツと覚えておいてくださいね。

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この記事を書いた人

齋藤 義晃 / 勉強プランナー

メッセージ:
不良でビリから2番目、偏差値30台。そこから独自で確立した勉強法で早稲田大学に合格。この経験を活かし、家庭教師として53人の生徒を第一志望校に合格に導き、在学中に「家庭教師のゴーイング」を設立。勉強が苦手な子専門として実績29年。今でも現場の中心に立ち17,000人以上の相談を解決。心理カウンセラーの資格を取得し、不登校・発達障害の生徒さんへのサポートにも力を入れています。

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