子どもへの対応

GW明けに子どもが不登校になってしまう理由と対処法

この記事を書いた人

大森 公平 / 家庭教師のゴーイング 不登校サポーター

GW明けにお子さんが不登校になってしまったり、登校しぶりがあったりして、お悩みではありませんか?

GW明けに限らず、長期休み明けは、子どもが不登校になりやすい時期です。昨日まで元気だったのに、突然「学校に行きたくない」と言われたら、慌ててしまい、何をするのが正解なのか不安になってしまいますよね。

そこで今日は、GW明けに子どもが不登校になってしまう理由と対処法を解説していきます。

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GW明けに子どもが不登校になってしまう理由とは?

子どもが不登校になってしまう理由はそれぞれ違うので、一概には言えません。でも「誰でも抱えやすい悩み」「今頃の季節に持ちやすい不安」を知っておくと、お子さんが学校を嫌がる理由が理解しやすいと思うので解説していきます。

環境の変化によるストレス

GW明けは、新しい年度が始まって一か月過ぎたところです。新しい担任の先生やクラスメイトに緊張し、多くの子どもはヘトヘトになっている時期と言えます。そんな疲労感でいっぱいの時期にGWという大型連休で、子どもはホッと一息つき、肩の力を抜いて過ごします。
緊張感が解け、今まで麻痺していた思考を巡らせたとき、子どもはハッと「ああ、こんなに疲れていたんだなぁ」と気が付くのです。

今まで緊張感があったからこそ学校に行けていたのですが、そのような自分の本音に気が付くと、すぐには立ち上がれず学校にいけなくなってしまいます。

新しい環境に適応できない(中1ギャップ

中1ギャップとは、小学校から中学に進学し、部活動での上下関係、担任の先生と関係性が希薄になる等の環境の変化に大きなストレスを感じることを言います。進学や進級に伴う環境の変化についていけず、GW明けにはその気持ちが爆発してしまい、登校できなくなってしまいます。

友だちが作れない

GW明けは新しいクラスになって一か月過ぎたところですが、この時期までにクラスで新しい友達ができないと、子どもは相当、焦ります。思春期の反抗心もあり、家族よりも友だちに重点を置いた人間関係を作りたいのに、気軽におしゃべりできる友だちがクラスにいないと、強い孤独感や孤立感に襲われてしまいます。その結果「学校に行ってもひとりぼっち」と学校に行けなくなってしまいます。

GW明けに子どもが不登校になったら親は何をすればいいの?

ここでは、不登校になってしまった子どもに親御さんは何をするべきかを紹介していきます(親御さんができるサポート法は後述しますので、ぜひ参考にしてください)。
不登校は最初のケアがとても大切です。くれぐれも大きな声や威圧的な態度はとらないようにしましょう。

学校に行けない理由を聞いてみる

子どもは、なぜ自分が不登校になってしまったのか、わからない場合が多いので、聞いても的確な答えは返ってこない場合が多いです。
ですが、親御さんが質問することによって、お子さん自身が考えるきっかけになるので、あくまでも優しい口調で「どうして学校に行けないのか、理由を教えてくれる?」と聞いてみましょう。
もし「わからなない」という返答であれば「じゃあこれから一緒に考えてみようよ」と、不登校解決を手伝う意志をみせると、親御さんの気持ちが伝わります。

今後どうしたいか、お子さんの気持ちを確かめる

不登校になってしまった子どもは、混乱しています。例えば「もう絶対に学校に行きたくない」のか「疲れが取れたら行きたい」のか、それすらも自分ではわからなくなってしまっているのです。
ですから、今後の進路を考えるきっかけとして「また学校へ行きたいのか?」どうかを確かめてみましょう。すぐに答えられないかもしれませんが、質問を投げかけることによって、お子さんも思考の整理ができるようになります。

新しい居場所や学ぶ場を一緒に考える

まだ今のうちに決心をする必要はありませんが、お子さんに「学校だけが学びの場所ではないんだよ」ということを教えてあげる意味で、フリースクールなどの新しい学び場を検討してみましょう。
「もう学校に戻らなくてもいいんだ」と思えるだけで、ずいぶん気がラクになるはずです。

GW明けに子どもが登校しぶりをしている場合の対処法

子どもには「学校へ行かない」という選択肢がありません。ですから、学校へ行きたくなくても「仕方なく」学校へ行こうとします。
ただし、精神的にヘトヘトに疲れ、自分の気持ちとはうらはらな行動を取っているのですから、それによるひずみがでます。それが登校しぶりとなって現れるようになります。

不登校の前兆

登校しぶりには前兆があります。お子さんの様子をよく観察して、前兆を見逃さないようにしましょう。

  • イライラしていることが多くなる
  • 言うことを聞かずつっかかってくる
  • 急に泣き出すなど不安定
  • ずっと黙り込んでいる
  • ゲームにのめり込む
  • 休日はいつまでも寝ている
  • 朝になると体調が悪くなる

「学校に行かなくていいよ」と言ってあげる

上記のような様子がお子さんに見られた場合は、お子さんは不登校寸前のところまで精神的に追い詰められている状態と言えます。
絶対に怒鳴ったり、叱ったりせず、穏やかに対応し、「学校に行かなくていいよ」と言ってあげましょう。

「学校に行かなくていいよ」はセンシティブな言葉で、お子さんやご家庭によって伝わり方が違うので、伝え方を紹介しておきます。

  • メールで伝える
  • 手紙を書く
  • 「学校に行くだけが人生じゃないよね」などと匂わせる
  • 「学校は最近楽しくないの?」と質問してみる
  • 「せっかくだし遊びに行こう!」とお子さんと外出する

GW明けに子どもが不登校になった場合に親ができるサポート法

GW明けに不登校になった場合、これから長期に渡って不登校になってしまうのか、一時的なものであるのか、お子さん自身にもわかっていない場合が多いです。
そんな場合、親御さんは「いつでも学校に戻れる準備」をしておく必要があります。また、もしこのまま不登校になってしまったとしても、この先は受験もあるので、出席日数や内申点確保の方法を、できるだけ早いうちにつかんでおきましょう。

学校の先生と細かく連絡を取り合う

GW明けは新しい担任の先生になって一か月なので、先生自身もお子さんのことをよくわかっていない場合があります。
そこで、親御さんは担任の先生と連絡を取り合い、お子さんがどんな子であるのか教える必要があります。
また、学校の先生と蜜に連絡を取り合うと、学校の支援方法なども知ることができるので、今後のサポートのためにも有益な情報をつかんでおきましょう。

定期テストの情報を抑えておく

受験に必須になるのは、内申書です。公立高校に進学をする場合、定期テストと出席日数、授業態度などが評価された内申書が合否を決定します。
ですから定期テストの情報を先生から聞き出し、できれば不登校であっても定期テストは受けられる状態にしておきましょう。 

自宅で勉強できる環境を整える

不登校初期はテストの点数が悪くても仕方ありませんが、受験のことを考えると、いつまでも赤点ばかり取っている訳にはいきません。また勉強の遅れに不安を感じていると精神的に病む一方になってしまうので、ホームスクールとして家でお子さんが勉強でき環境を整えていきましょう。
いきなり自分ひとりで勉強できる子はごくわずかなので、手軽な学習方法を紹介しておきます。

通信教材

教材を送り返すと添削してもらえる教材やタブレット教材は、こんなとき強い味方になります。もし、三日坊主で終わったとしても「勉強から離れていない」と思えるだけで、お子さんの精神的不安は軽くなります。
とは言え、お金もかかりますし、不登校初期の段階を過ぎたら、親御さんが監督してあげて、学習の習慣を身につけられるようにしましょう。

家庭教師

もし「うちの子は通信教材だとやらない」、または「自分ひとりじゃ勉強しない」という状態であれば、家庭教師に依頼しましょう。家庭教師はマンツーマンで自宅で教えてくれるので、お子さんのペースで勉強が続けられます。
家庭教師は勉強のやり方やテスト前の学習スケジュールも考えてくれるので、『自分ひとりで勉強ができるスキル』を身につける格好の機会と言えます。

学校以外の居場所を作る

学校でなにか問題を抱え登校できなくなってしまったのですから、学校以外の居場所をお子さんに作ってあげましょう。多感な時期ですから、お子さんには友だちが必要です。
また居場所ができることによって、今後なにか新たなトラブルが起こったとしても、ひとりで乗り越えられる心の強さや余裕が生まれます。
比較的、見つけるのも通うのも簡単な場所を紹介しておきます。

フリースクール

フリースクールは民間の学校で、スクールごとに特色があります。通える範囲のスクールを回って、一番自分にあっていそうなスクールを選んでみましょう。学校の校長先生の承認があるスクールであれば、出席日数をカウントしてもらえるので、受験の際、出席日数不足の不安はなくなります。

教育支援センター(適応指導教室)

教育支援センター(適応指導教室)は、教育委員会等が運営する、学校のようなところです。小学生・中学生の長期間学校に行けない子どもが、学習したり、集団生活を学んだりできます。公的機関なので信頼が厚く、学校復帰を目指す場合には再登校しやすいベースを作ることができます。

GW明けに子どもが不登校になってしまったら

GW明けや長期休み明けは、子どもが不登校になりやすい時期です。子どもが不登校になってしまう理由はそれぞれ違うので、一概には言えませんが、環境の変化によるストレスや疲労が出やすく、また思春期で複雑な思いを抱いていて、自分でも言語化できない悩みを抱えていることがあります。

不登校は最初のケアがとても大切です。お子さんが「学校に行きたくない」と言っても決して怒らず、穏やかな態度で「学校に行きたくない理由」や、「今後はどうしたいか?」などを質問してあげましょう。

ただし、お子さんが答えない場合や、答えたくても自分でも分からない場合もあります。そんな時は、「ゆっくり時間をかけて、一緒に考えていこうよ」と、親御さんが不登校解決まで一緒にサポートする姿勢を示してあげましょう。
お子さんに「自分ひとりじゃないんだ」「親は味方してくれる」と安心感を与えることは、サポートの重要な要です。

また、しぶしぶ学校へ行っているけど、朝だけ体調が悪くなったり、精神的に不安定になっていたりする登校しぶりが見られる場合は、さりげなく「学校に行かなくてもいいよ」と伝えてあげましょう。

さらに親御さんがしておきたいサポートして、受験の準備があります。例えば、まだ中1で受験は先と言っても、出席日数や内申書のために、定期テストを受ける方法や出席日数にカウントしてくれフリースクールを探し、お子さんと検討していきましょう。
不登校は誰にでも起こりうる問題です。あまり深刻にならず、「学びの場所や方法を変えるチャンスがやってきた!とポジティブにとらえていってください。

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大森 公平 / 家庭教師のゴーイング 不登校サポーター

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『成績は最悪、自信のカケラもない…』どうしようもなかった僕がここまで来れたのは奇跡でも何でもありません。とは言え、勉強は孤独や退屈になりがちです。そんな生徒達に寄り添って力になりたいです。

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