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【不登校高校生】もしかして留年!?留年の基準や救済措置と対処法

この記事を書いた人

大森 公平 / 家庭教師のゴーイング 不登校サポーター

高校生は義務教育でないので、不登校でいると留年してしまう場合があります。

ですが、文部科学省の救済措置などもありますし、今から動けば留年を免れる可能性が高いです。

そこで今日は、高校生の留年の基準や救済措置と対処法を解説していきます。留年の不安を抱えている人は、これを参考にして、まずはやれることをやってみてください。

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高校生が留年になってしまう場合の要件

不登校の高校生が留年になってしまう場合は、以下の要件が満たされない場合です。
※留年になってしまう単位数などは、地域や学校によって変わってきます。詳しくは学校に問い合わせてください。

留年とは

留年とは、次の年度も同じ学年に留まることを言います。
※正式名称…原級留置

もし高校3年生で留年してしまった場合は、卒業できず、もう一度高校3年生に留まりまた同じことを学習します。

留年してしまう場合の基準

留年の基準は以下の3つで決定します。


単位が足りない
出席日数が足りない
定期テストの成績が悪い

もし留年の不安があるのなら、この3つをなんとかできないか、落ち着いて対処していきましょう。

単位が足りない

単位とは、科目ごとに必須の授業の内容を勉強したことを証明するものです。

ですから単位をもらうには、成績の基準と出席日数の基準を満たす必要があるのです。

例えば、必要な単位のうち40%しか取得できない場合は留年の危機にあると言えます。

何度も言いますが、学校の校則によって変わってきますので、生徒手帳などで確認してください。不安であれば、直接、学校に問い合わせてみましょう。

出席日数が足りない

通っている高校や県などが定めた基準以上の出席日数がないと、単位が取得できません。
大抵の場合は3分の1以上が多いようですが、これも学校によって変わってきますから、高校に問い合わせてみましょう。

出席日数は、各科目の出席日数で計算しますから、「とりあえず登校しておこう」とやみくもに学校に行っても、出席日数は思ったようにはカウントしてもらえないので、くれぐれも注意してください。

学校によっては『遅刻〇回で欠席』とする学校もあります。

定期テストの成績が低い

単位を取るには、『定期テストで基準点を下回らない』ことが条件です。あまりにも授業が理解できていなければ、単位として認められないということですね。でも安心してください。一度、定期テストで失敗したからと言って単位がもらえなくなってしまう訳ではありません。

補習授業や追試験があるので、それを真面目にクリアすれば大丈夫としている学校がほとんどです。

さらに単位の取得には、「授業態度」「生活態度」「提出物」「何度赤点を取ったか?」なども加味される場合が多いので、高校の基準を確認しておきましょう。これらが悪いと、定期テストで基準点以上を取っていたとしても、原点対象となり、留年してしまうこともあります。

留年を回避する方法

留年が迫ってきても回避する方法はあります。慌てずに策を講じていきましょう。以下に解説していきます。

高校で設けている救済措置に従って行動する

学校によって違いますが、一般的な例で言うと成績や出席日数については

  • 補習授業
  • 追試験

この二つでカバーできるようにしています。

また、定期テストで基準に満たない科目が少なければ、進級できる高校も多いようです。

この基準は高校によって違いますから、学校の先生に直接、自分の状況などを確認し、どのような救済措置によって留年の危険を回避できるのか、相談してから行動を取るようにしましょう。

文部科学省の対応やサポートプログラムについての情報

高校生が留年の危機がある場合、文部科学省の施策を利用することもできます。文科省の対応やサポートプログラムについて紹介していきます。

文部科学省の留年への対応

文部科学省は、留年を回避し、充実した学びを続けるための施策を、以下の3つに分けて実施しています。

1.学習支援プログラムの提供
2.進路相談の強化
3.学校との綿密な連絡体制の構築

1.学習支援プログラムの提供
文部科学省は学校に対して、留年の危機にある生徒に対する学習支援プログラムを提供するよう推奨しています。これには補習や個別指導、学習相談などが含まれ、生徒の理解度や進捗状況に合わせた効果的なサポートが行われます。

このような施策にそって、高校側も補習授業などを用意している訳です。

2.進路相談の強化
留年の危機にある高校生には、進路相談が重要です。 文部科学省は進路相談窓口の設置や進学支援機関との連携を進め、生徒が将来に向けた正しい進路を見つける為のサポートを実施しています。

3.学校との綿密な連絡体制の構築
文部科学省は、学校との連絡体制を強化することを奨励しています。今後、留年の危機にある生徒の進捗や課題について、学校と科学省が綿密な情報共有を行い、適切な対応を検討します。

文科省のサポートプログラムの活用法

1.学習向上プログラム
文部科学省が提供する学習向上プログラムでは、生徒の興味や得意分野に合わせたカリキュラムが組まれます。これにより、学習に対する意欲を向上させ、留年の危機を乗り越える支援が行われます。

2.キャリア教育の範囲
キャリア教育の充実は留年の予防につながります。生徒が将来に向けて目標や進路を明確にしやすいよう、文部科学省はキャリア教育のプログラムを実施しています。

3.心理・カウンセリングサービスの提供
心理的なサポートが必要な場合、学校や地域の心理・カウンセリングサービスを活用することができます。文部科学省はこれらのサービスの提供を推進しており、生徒の心の健康を支えます。

留年の危機にある高校生に対する文部科学省の施策は、学習支援から進路相談まで徹底しています。学校と連携することで、生徒が適切なサポートを受けられることが期待されます。

文部科学省の助成金プログラム

学びを続けたくても、経済的に無理で諦めてしまう生徒もいます。そんな場合の救済措置として、文科省では助成金プログラムを実施しています。

助成金制度
文部科学省が提供する助成金プログラムを活用し、経済的な負担を軽減することができます。申請資格や手続きについて詳しく調査し、活用を検討してみましょう。

文部科学省の遠隔授業やオンライン学習を活用する

文部科学省の取り組み
文部科学省は、遠隔授業やオンライン学習を活用し、高校生が留年しそうな場合においても学びの機会を確保するための施策を展開しています。

1.遠隔授業の導入と充実
遠隔授業とは、学校や教育機関がオンラインプラットフォームを利用して授業を提供する取り組みです。文部科学省は各学校に対して、遠隔雇用の導入を奨励し、それを充実させるためにサポートしています。 遠隔であれば、学校に登校しなくても生徒が自宅などからでも安全に学びを進めることが可能です。

2.デジタル教材の普及と提供
文部科学省はデジタル教材の普及を進め、オンライン学習をサポートしています。各学校には、遠隔で学べるデジタル教材の提供が行われており、生徒は柔軟な学び方を実現できます。

3.オンライン進路相談サービスの開設
留年の危機にある高校生への支援を充実させるため、文部科学省はオンライン進路相談サービスを開設しています。 生徒は遠隔で進路相談を受けることができ、将来の進路に関するサポートが提供されます。

4.遠隔学習環境整備の助成
文部科学省は、学校に対して遠隔学習環境の支援を行う助成金制度を導入しています。これにより、遠隔授業やオンライン学習を円滑かつ安定して行うための機材やネットワーク環境の整備が進められています。

5.特別な学習ニーズへの遠隔サポート
遠隔授業では、特別な学習ニーズを持つ生徒へのサポートが特に重要です。 文部科学省は、特別な学習ニーズを優先した遠隔サポートプログラムを推進し、個別のニーズに合わせた配慮が行われています。

これらの施策により、文部科学省は高校生が留年の危機にある場合でも、遠隔授業やオンライン学習を継続できるようにサポートしています。
文部科学省の支援を受けて、効果的な学習環境を構築していきましょう。

大学受験や大検取得のための計画

もし高校を留年したので退学してしまった場合でも、大学入学資格試験(大検)の取得で新たな可能性を開くことが可能です。ですから、留年してしまったとしても、プラス思考で将来の進路をしっかりと思い描いていきましょう。

そこでこの項目では、大検取得に向けた具体的な計画の立て方に焦点を当てて解説していきます。
留年をなんとか回避できた場合は、大学受験に向けて行動することが必要ですので、あわせて紹介していきます。

1.目標の設定と逆算

まずは初めに、大学受験や大検取得に向けた具体的な目標を設定します。その後、それを達成するためのステップを逆算し、計画を立てます。例えば、大学受験の場合、進学する大学や学部、受験科目を明確にし、それに基づいて受験勉強の計画を立てています。

2.学習時間の確保と効率的な活用

十分な学習時間ができたとしても、それを有効に活用することが重要です。時間をかけて学習確保し、効果的な学習法を導入して効率的に進むことで成果上げることが可能です。週ごとや月ごとに進捗を確認し、必要に応じて計画を修正します。

3.学習教材のアドバイスと活用

正しい学習資材の選定が成功の鍵となります。模試や過去問題集、教材などを活用して効果的に学習を進めましょう。また、オンライン学習プラットフォーム学習やアプリを積極的に活用することで、柔軟で効果的な学びを実現できます。

4.学習と休息のバランス

長期の学習に関しては、休息も大切です。適切な休息を取りながら、体調を健康的に維持しましょう。バランスの取れた生活を心がけ、学習の効果を高めます。

5.進捗の定期的な評価と修正

進捗を定期的に評価し、計画の修正を行います。目標に対して適切な進捗が得られ、課題があっても乗り越える考え方、柔軟に対応します。

大学受験や大検取得のための計画は、しっかりとした目標設定とその達成に向けた計画性が重要です。学習を実行する中では柔軟な計画としっかりした進捗管理が成功に導くポイントです。

目標の設定と計画の立て方

短期目標と長期目標
大学受験や大検取得に向けて、具体的な短期目標(週ごとや月ごとの目標)と長期目標(半年や1年後の目標)を設定します。

計画の具体化
目標を達成するための計画を具体的に立てます。時間の使い方や学習科目、休息の取り方などを考慮して入れましょう。

趣味や特技の活用

自己表現
趣味や特技は大学受験や大検の選考に関してもプラスになります。自分の得意分野を見つけ、それを活かすことで、個性的なアプローチが可能です。

大学監査共通テスト(大検)の概要

大学入学共通テスト(通称:大検)は、日本の大学審査において、標準的な評価基準で、受験生を公平かつ総合的に評価するための制度です。大検は多くの大学で導入され、異なる学部や学科においても、共通して受験される特徴があります。
この項目では、大学入学共通テストの基本的な概要について紹介します。

大学入学資格試験(大学入試センター試験)と大学入学共通テスト(大検)ってどう違うの?

「大学入学資格試験(大学入試センター試験)」と「大学入学共通テスト(大検)」は、異なる試験ではなく、同じ試験を指しています。文部科学省が主導する新しい大学入試制度として、共通テストが導入され、これによって従来の「大学司法センター試験」という呼び名が変わりました。

先に、正しい呼称は「大学入学共通テスト」であり「大学入学資格試験(大学監査センター試験)」とは同じものを指しています。

大検取得の特典

大学進学
大学入試共通テストを受験し、合格すれば、多くの大学で入学資格として認められます。

留学
大学監査共通テストの結果は、留学の際にも参考にされます。

大学入学共通テストの特徴

1.共通問題と専門科目の組み合わせ
大検では、共通テストと呼ばれる共通の問題と、各大学が設定する専門科目を受験します。

共通テストでは、言語表現力や数学的思考力などを総合的に評価し、専門科目では前進する学部や学科に必要な知識やスキルを確認します。

2.センター試験の代替
これまで行われていたセンター試験に代わる受験をすることで、全国の大学で同じ基準で評価されるため、受験生にとっては公平性が確保されるとともに、大学側も多様な学力を持つ生徒を柔軟に受け入れることが可能となりました。

3.大学司法センターとの連携
大検は、大学監査センターと密接に連携して実施されます。 大学監査センターは共通テストの実施や結果の一括を行い、各大学に提供します。 これにより、受験生は一度の受験で多くの大学に志願できる柔軟性があります。

4.適正な進学先の選択をサポート
大検は、受験生が自分の興味ある得意分野に基づいて進学先を選択する際に役に立ちます。共通テストの評価結果や専門科目の成績、適切な進学先の選択をサポートし、生徒が自分の目標とする未来に真剣に取り組んでいきます。

このように、大学入学共通テストは、日本の大学受験的な制度の革新を目指し、受験生と大学の双方にとって有益な効果のある仕組みとなっています。 次世代の学生たちにとって、大検は、より公平で柔軟な大学受験の選択肢を提供しています。

大学監査共通テスト(大検)の試験内容

大検で行われる主なテストの概要を説明します。

共通テスト(前期・後期)

言語表現力、数学的思考力、外国語(英語)の3科目から構成される共通テストがあります。これにより、受験生の総合的な学力や能力を評価します。

これまでのセンター試験とは異なり、前期と後期に分かれて実施されます。前期は2月に、後期は8月に行われます。

専門科目試験

各大学が設定する専門科目試験があります。これにより、移行する大学や学科に必要な専門知識やスキルを確認します。専門科目は文系・理系それぞれに設定されています。

個別大学審査

大検の結果を基に、各大学は独自の審査を行います。これには面接やエッセイの提出などが含まれ、大学ごとに審査のスタイルが異なります。

学校推薦型選抜や総合型選抜

一部の大学では、大学入学共通テスト(大検)の個性結果を活用して、学生の特徴や特徴を重視した選考の手段として、推薦や特色選挙が行われることがあります。

学校推薦型選抜
推薦選挙では、学生が大学に自ら志願し、学業成績や特定の分野での優れた業績、進学などが評価され、その結果に基づいて推薦入学の機会を得ることができます。結果次第となりつつも、個人の学生の個性や適性を重視した選考が行われます。

総合型選抜
総合型選抜では、大学が独自に設定した試験や面接など、学生の特定のスキルや才能、志向性などを探り、それに基づいて入学を決定します。 大検の結果は参考となりつつも、大学独自の特徴やカリキュラムへの適合性が重視されます。

これらの裁判方法、学生一人一人の個性の強みを尊重し、多様性や受け入れ方針が大学によって推進されています。

留年の危機を回避するサポート

自己成長は独りで進むことも大事ですが、同じような状況にいる人たちとのつながりがあると心を強く持てます。オンラインでのサポートグループやフォーラムを利用することで、同じ悩みを抱えた仲間たちと交流し、学びの過程を共有することができます。

オンラインサポートグループの利用

気軽な交流
オンラインサポートグループでは、気軽に自分の気持ちや状況を共有できます。同じ立場の仲間たちが、あなたの気持ちを客観的に判断し、意見をくれます。

先輩のアドバイス
同じ状況を経験した先輩たちは、自分の経験から得た知識やアドバイスを提供してくれます。これが現実的なヒントとして役立ちます。d

オンラインフォーラムの有効活用

匿名での参加
オンラインフォーラムでは匿名性が保たれるため、自分の気持ちや悩みを誰にも知られずに相談できます。他の参加者とリラックスした雰囲気でコミュニケーションを図ることができます。

情報の交換
フォーラムでは学びの過程で得た情報や有益なリソースの共有が行われます。他のメンバーからのフィードバックやリアルな体験談は、あなたの学びを助けてくれます。

自己成長の過程は孤独なものと考えがちですが、決して一人ではありません。オンラインサポートグループやフォーラム、仲間たちとの繋がり、共に成長し合いながら前進していくことができます。

不登校で留年しても、学びの道は閉じません!

このブログでは、不登校の高校生が留年の危機にある場合の対処法や大検取得について解説してきました。

高校は義務教育ではないので、不登校でいると単位が足りず留年してしまうことがあります。留年を回避するには、単位、出席日数、成績について対処する必要があります。

留年の不安を回避する方法は、まず学校の先生に相談し、何の科目の単位が足りないのか等、行動する前に自分の通っている高校の基準に合ったものになるようにしましょう。

不登校で留年の危機にあると言っても、文部科学省の救済措置によって、補習や追試験、オンライン授業、遠隔授業、助成金プログラムなど、学ぶ意欲さえあれば誰でも学びを続けられるような仕組みがありますので、ぜひ活用してください。

また留年から退学への道へ至ったとしても、大学監査共通テスト(大検)を受けて大学に進学するという手段もあります。

不登校という困難があるとしても、個別の状況に合わせた計画を立てれば、学びの道は閉じません。同じような体験を持つ仲間と共に自己成長していきましょう!

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この記事を書いた人

大森 公平 / 家庭教師のゴーイング 不登校サポーター

メッセージ:
『成績は最悪、自信のカケラもない…』どうしようもなかった僕がここまで来れたのは奇跡でも何でもありません。とは言え、勉強は孤独や退屈になりがちです。そんな生徒達に寄り添って力になりたいです。

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