家庭教師のゴーイング コラム 不登校 勉強・受験不登校のスクーリングとは?メリット・デメリットや疑問を解説!

不登校のスクーリングとは?メリット・デメリットや疑問を解説!

この記事を書いた人

水巻 晃子 / 家庭教師のゴーイング サポート責任者

スクーリングとは通信制の学校ではよく聞く言葉ですが、一体何を指してこの言葉が使われているのかご存じですか?

なんとなく言葉は知っていても、

「スクーリングってなに?」
「外に出るいい機会だけど、でも…」
「メリットとデメリットどっちが大きいの?」

等、疑問が湧いてきますよね。

さらに親御さんとしては、スクーリングを行うことで、お子さんにはどんないい効果が期待できるのかも気になるところです。

そこで今日は、『スクーリングとは何か?』を、メリット・デメリットを交え網羅的にお伝えしていきます。



スクーリングとは

スクーリングとは、主に通信制の高校で、先生から直接指導を受けるために学校へ登校することを指します。

登校先は、学校側が指定した会場の場合もあります。

スクーリングは単位取得に関わってくるため、決められた回数は行わなければなりません。

ただし、期間や頻度は学校ごとに異なり、学校によっては映像授業をスクーリングとする場合もあるため、学校によって違う部分も多いです。



スクーリングについての、よくある質問

先ほどスクーリングとは何かについて解説しましたが、言葉だけを聞いてもわからないという方も多いですよね。

そこで、よくある質問に対して回答していきます。

具体的には次の通りです。

● そもそも通信制高校ってどんなところなの?
● 通信制高校はどうやって卒業するの?
● 通信制高校卒業という学歴は不利にならない?

それぞれ詳しく見ていきます。



そもそも通信制高校ってどんなところなの?

スクーリングは、通信制の学校における制度です。

ここでは高校に絞って解説していきますが、そもそも通信制高校とはどんなところなのでしょう?

高校の形態は主に、全日制・定時制・通信制にわけられます。

そのうち全日制と定時制は基本的に通学しながら学習を進めますが、通信制は限られたスクーリングの日以外は、登校の必要がないことが特徴です。



通信制高校はどうやって卒業するの?

次に、通信制高校はどうやって卒業するのかについて解説していきます。

通信制高校の卒業要件は次の3つです。

・74単位以上の取得
・特別活動(ホームルーム・修学旅行・体育祭など)による30単位以上の取得
・3年以上の在籍(転入・編入前を含む)

最初の「74単位」についてですが、1単位を取るのに「レポート」と「スクーリング」の両方が必要になっています。

それぞれの回数は科目ごとに異なりますが、卒業要件にスクーリングは必ず入ってきます。



通信制高校卒業という学歴は不利にならない?

通信制高校についてよく聞かれる疑問として「学歴上不利にならないのか」というものがあります。

ただ学歴としては「高校卒業」になります。

とはいえ、たしかに通信制高校の卒業は一般的な高校の卒業と同列に見られないことも多いです。

というのも、通信制高校は拘束時間が短く、どうしても勉強時間も少なく見られがちだからです。

しかし、在学中の課外活動などを通して「誇れる何か」を持つことで、就職上の不利は少なくなります。

目標に向けて在学中に何かアクションを起こしたと面接でいえる場合、学歴上の不利は緩和されると考えていいでしょう。



通信制大学の卒業について

最近は通信制大学の存在もよく聞かれるようになりましたが、こちらも学校教育法に基づいた大学です。

単位の認定条件を満たせば、大卒の資格が得られます。



スクーリングの種類

ひとくちにスクーリングといっても、期間や形態などその種類はさまざまです。

具体的にスクーリングの種類をお伝えすると次の通りです。

● 集中型スクーリング
● 合宿型スクーリング
● 通学型スクーリング

それぞれ簡単に解説していきます。



集中型スクーリング

集中型スクーリングは、数日間、集中して登校するスタイルです。

月に1〜3回ほどが主流ですが、夏季や冬季など、特定の期間を決めて集中的に通うスタイルを選べる高校もあります。



合宿型スクーリング

合宿型スクーリングは、数日間の宿泊をするスタイルです。

施設に泊まり込んで、一気に授業を行います。

集中型の、期間がより集中した型と考えてもらえばいいでしょう。



通学型スクーリング

通学型スクーリングは、週1〜5日定期的に通学するスタイルです。

授業を受けられる日数が多いため、大学進学などに向いています。



スクーリングのメリット

次は、スクーリングのメリットについてです。

ここでは以下の2つを紹介します。

● 同級生と友達になれるかもしれない
● 先生と密なコミュニケーションを取れる

それぞれ簡単に解説していきます。



同級生と友達になれるかもしれない

通信制高校は友達の作りにくさが欠点ですが、スクーリングはその問題を解決します。

スクーリングという実際に顔を合わせる時間は、年齢の近い友達を作る貴重な機会といえるでしょう。



先生と密なコミュニケーションを取れる

スクーリングで会えるのは、生徒だけではありません。

先生とも直接会うことで、密なコミュニケーションを取れます。

勉強していて生じた疑問点を尋ねやすく、進路や人生の相談も気軽に対面で行えます。



スクーリングのデメリット

逆に、スクーリングのデメリットも確認しておきましょう。

● 人と関わるのが苦手な人には窮屈
● 通学の時間と手間が必要

それぞれ解説します。



人と関わるのが苦手な人には窮屈

メリットでもあげた通り、スクーリングは人と会わなければなりません。

裏を返せば、人と関わるのが苦手な人にとって、スクーリングは苦しいものになるでしょう。

とはいえ、対人コミュニケーションは社会に出てから必要なスキルです。

のちほど解説する対処法を使って、少しずつ乗り越えてみてください。



通学の時間と手間が必要

学校に行くということは、通学時間も必要ですし、外に出るとなると準備も必要になってきます。

着替え、持ち物の準備、学校が許可していればお洒落に時間をかけるお子さんもいるはずです。

このように、そもそも学校に行くのがイヤな状態のお子さんだと、「行くのがイヤなのに、なんで時間を掛けなければいけないの?」と疑問になってしまいますよね。

そのため、通学の時間や手間が必要なのもデメリットになります。



スクーリングが怖いときの対処法

通学制の高校が主流である中で、通信制高校を選ぶ理由はさまざまです。

しかし、普段人と関わる機会が少ないことは、通信制高校に通う人、ほぼ全員にいえます。

やはり、スクーリングによる同級生や先生などの、「他者」との関わりを怖れる人も少なくありません。

ここからは、スクーリングが怖い場合の対処について、以下4つの方法を紹介します。

● 行かなかったときのデメリットを考える
● あくまで学習のためのスクーリングとして行く
● まずは行って安心体験を得る
● 明確な理由がある場合は転校もあり

それぞれ詳しく解説していきます。



行かなかったときのデメリットを考える

選択を迫られたとき「どちらを選ぼうか」と考えがちですが、「どちらを選ばないでおこうか」という視点も意外と大切です。

仮に「スクーリング」という選択肢を選ばなかった場合、どうなるかを考えてみましょう。

単位が足りずに卒業できない、できたかもしれない友達ができない、勉強面でおいていかれるかもしれない。

このように行かなかったときに想定されるデメリットは、どれも実際に起こりうる損害です。

「怖い」という漠然とした不安を理由にスクーリングに行かないお子さんは、自分自身の感情を優先して、将来的に大きなリスクを負う可能性が高まると考えたほうがいいでしょう。



あくまで学習のためのスクーリングとして行く

恐怖を感じたときの違う対処法として、「割り切る」というものがあります。

スクーリングをためらう原因が人間関係による怖さなら、いっそ「勉強のためだけに行く」と割り切ればいいのです。

そもそも学生の本分は学業なので、「人と会いに行くのではなく、あくまで勉強しに行く」と思えば、恐怖心も少しやわらぐかもしれません。



まずは行って安心体験を得る

それでも怖いという場合は、とにかく勇気をふりしぼり、小さな一歩を踏み出しましょう。

怖れている未来に勇気を出して飛び込んでみて、不安に思っていたことが単なる杞憂に過ぎなかったという体験を重ねれば、自ずと不安に耐性がつきます。

「不安に思う大半が、実際には起こらない」ということを一度実感してしまえば、もう大丈夫です。

この考え方で得られた不安との付き合い方や行動力は、スクーリング以外にも活かされます。

とはいえ、どうしても最初は小さな一歩も踏み出せない場合もあるので、そのときは親御さんや友達などの周りを巻き込んで、まずは学校の目の前まで一緒に行ってみるといいでしょう。



明確な理由がある場合は転校もあり

ここまで「漠然とした恐怖心」への対処法を話してきましたが、スクーリングを解決できない問題として感じているお子さんもいるかもしれません。

例えば、先生と性格があわなくて行っても息苦しいだけ、いじめられているから行きたくない、在籍校の治安が悪くて何されるか不安、などがあります。

そういった場合には、転校を視野に入れても大丈夫です。

不安に押しつぶされ、ストレスを感じ身も心も疲れると障害が発生してしまうので、思い切って、逃げてみる選択肢を取ってみてください。

ただ、転校先を考えるときは、自分の苦手を転校先の候補の学校に伝えて、改善できるかどうかは必ず確認しましょう。



スクーリングとコロナの問題

2020年の3月新型コロナウイルスの脅威により緊急事態宣言が施行され、通信制学校のスクーリングはどのように変わったのでしょうか?

通学制の学校に通うお子さんたちは、一時登校自粛を余儀なくされました。

大学ではオンライン授業が主流になり、2022年9月現在でも一部オンライン授業が続いています。

通信制の学校もコロナの影響で、スクーリングの代わりにオンライン授業を実施することが増えました。

そこで、コロナが与えたスクーリングへの影響を、以下3つの観点から見ていきましょう。

● そもそもスクーリングはなぜ必要なのか
● オンライン授業に切り替わった際のメリット
● オンライン授業に切り替わった際のデメリット



そもそもスクーリングはなぜ必要なのか

通信制高校の学習スタイルは、どうしても「自習」がメインになってしまいます。

レポートを制作しても、その良し悪しがわからなければ、力が身についたとはいえません。

そこで、スクーリングによる直接指導を経て、学習における課題点をクリアしていかなければならないのです。



オンライン授業に切り替わった際のメリット

先ほど解説した「スクーリングが怖い」という問題を解決するのが、オンライン授業最大のメリットです。

また、通学のための時間や準備の手間がいらないこともメリットです。



オンライン授業に切り替わった際のデメリット

逆に、オンライン授業のデメリットは、スクーリングの強みや意義が薄れることです。

『質問がしにくい』 『実技科目には不向き』などの点があげられます。

友達をつくるチャンスも逃してしまうかもしれません。

このように、オンライン授業が本当にスクーリングの「代わり」になれているのかという問題になってしまいます。

ですから、スクーリングだけではお子さんの恐怖を薄れさせて学業に専念させられませんし、オンライン授業だけでは上記のようなデメリットがあるので、両者のバランスが必要であることを覚えておきましょう。



スクーリングの費用・服装・持ち物について

最後に、スクーリングの費用や服装、持ち物についても簡単に紹介します。



スクーリングの費用

まずは親御さんがもっとも気になる費用についてです。

スクーリングはあくまで授業形態の一種なので、ここで説明する費用は「通信制高校の学費」ということになります。

おおよその学費は以下の通りです。

● 公立:入学金500円+授業料3万円+雑費
● 私立:入学金1〜5万円+授業料63万円+雑費

公立高校の授業料に変化はありませんが、私立となると変動があります。

仮に費用が気になる場合には、学校ごとに比較するときに1単位ごとの料金を見てみてください。

1単位の料金が1,000円変わるだけで卒業までに74,000円変わるため、年間で3万円程度の変化があります。



スクーリング時の服装

次に、スクーリング時の服装です。

スクーリング時、ほかの生徒の服装がわからずに迷うお子さんは多いようですが、基本的にはカジュアルな私服で構いません。

ただし、体育がある日は動きやすい服装、式典の際はスーツなどの正装がベストです。

もちろん、学校から指定がある場合は、その指示に従ってください。



スクーリング時の持ち物

最後に、スクーリング時の持ち物について解説します。

もちろん学校によるのですが、ここでは基本的な部分を話していきます。

具体的な持ち物は次の通りです。

● 筆記用具
● テキスト
● ノート
● 飲食物

これだけあれば、特に困ることはありません。



スクーリングで第一歩を踏み出せれば、新しい世界が広がります

スクーリングとは何か、そのメリットやデメリットについて詳しく解説してきました。

通学して授業を受けるスクーリングは、久々の登校に不安感もあるかもしれませんが、友達や先生と会う一歩を踏み出せれば、また違った光景が広がります。

費用や活動内容も含めて、ぜひ検討してみてください。

私たちのサイトでは、この他にも様々なお子さんの学習や学校生活に役立つ情報や、発達障害・不登校の悩みを解決できる情報を取り扱っているので、興味がある方はぜひ読んでみてくださいね。

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