子どもの成長サポート

子どもが我慢できない原因と、忍耐力があって待てる子に育む方法

この記事を書いた人

水巻 晃子 / 家庭教師のゴーイング サポート責任者

「うちの子、ちっとも我慢できなくて」
「我慢強さと発達障害って関係あるの?」
「どうしたら我慢できるようになるの?」

こんなことでお悩みではありませんか?

子どもが我慢できずに騒いでしまったり、先生に注意ばかりされてしまったりして悩んでいる親御さんは少なくありません。

「何度言っても聞いてくれない…」とお母さんが悩んでいるのに、お父さんや先生の前では大人しくなってしまい、悩みを誰にも共有できず孤独感にさいなまれているお母さんは多いのではないでしょうか?

ですがもし、我慢できない原因と理由がわかって、子どもが我慢強くなれれば、親御さんはガミガミ言う必要がなくなります。

そこで今日は、子どもが我慢できない原因と理由を探りながら、忍耐力があって待てる子に育む方法を解説していきます。



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子どもが我慢できない原因と理由

幼少時に子どもが我慢できない理由とはどのようなものがあるのでしょうか?

具体的には次の3つがあります。

● しつけの問題
● 愛情不足の問題
● わがままを許している問題

これらの要因には根深い問題があるので、子どもが我慢できない特性を持っている親御さんは、必ず確認するようにしてください。



しつけの問題

まず子どもが我慢できない原因や理由のひとつに、しつけの問題があります。

しつけとなると強制力を働かせて、社会的にいいとされる癖付けを行うことですが、幼少期に我慢するといった癖付けを行えなかった可能性があります。

もちろん、親御さんは我慢できる子どもになってほしくて、いろいろな方法を試していると思いますが、あまり効果がなかったのかもしれません。

ただ、そこで諦めるのではなく、どんな年齢であっても我慢強い子どもに育てるためのしつけを忘れてはいけません。



愛情不足の問題

とはいえ、我慢のしつけはトコトン行ったのにも関わらず、我慢できる子どもに育っていないということは、もしかすると愛情が不足している恐れもあります。

というのも、親から愛情を注いでもらっていないために、イタズラやダダをこねて、親御さんの気を引こうとしている可能性があるからです。

たとえば、愛情不足になっている子どもは、イタズラやダダをこねる他には次のようなサインを出すこともあります。

● 親御さんの顔色を伺う
● 爪を噛むなどの自傷行為に走る
● おねしょすする
● 無表情になる

これらのように、愛情不足が問題になって引き起こるものがあった場合には、スキンシップやコミュニケーションを増やすといった対策を行っていきましょう。



わがままを許している

中学生や高校生になってもまだまだ我慢できない子どもは、わがままを許してしまっている可能性もあります。

もちろん、愛情不足から来る我慢できないといった症状もありますが、愛情不足によるサインが何もない場合には、わがままを許してしまっていると考えて大丈夫です。

子どものわがままとは次のようなことを指します。

● ほしいと思ったものをすぐに買ってしまう
● やりたいことをすぐにやらせてしまう

たとえば、〇〇がほしいと言ったらすぐに買う、〇〇したいと言ったらすぐにやらせるというのは、わがままを許していると考えられます。

わがままを許すのが特定の範囲だけなら問題ありませんが、複数の範囲にまたがっている場合には、どんなことでも許されると子どもが勘違いしてしまう恐れがあり、注意が必要です。



発達障害の子どもが我慢できないのは本当?

ここまで子どもの我慢できない原因と理由についてお伝えしてきましたが、発達障害の子どもが我慢できない症状があるというのはご存知でしょうか?

具体的には次の理由から我慢ができないとされています。

● コミュニケーション能力に難がある
● 我慢しなかった先を考えられない

それぞれの理由を深掘りしてお伝えしていきます。



コミュニケーション能力に難がある

発達障害にもさまざまなものがありますが、コミュニケーション能力に難がある場合が多いです。

というのも、〇〇してはいけないといった言葉を理解できずに、行動に移してしまうことがあるからです。

これは親御さんや先生がきちんと伝えきれていない場合が多いので、大人の問題です。

このような〇〇してはいけないといったコミュニケーションを取るときには、短文かつ命令口調のほうが伝わりやすく、理由は後から述べるといった工夫をしてください。

回りくどい言い方になると逆に伝わらず、何度言っても理解できないとなってしまう可能性が高いです。



我慢しなかった先を考えられない

とはいえ、何度言い聞かせても、ついつい我慢できずに自制が効かないといったこともあるでしょう。

この理由のひとつには、我慢しなかった先を考えられないといったものがあります。

「今やりたいこと」を優先してしまいがちな特性があり、以前注意されていたとしても、後先を考えずに行動してしまうのです。

以前注意されたというネガティブな要素は、思い出して行動を抑制することにつながります。

ただ、発達障害を持つ子どもの場合、このネガティブな要素を思い出せなかったり、衝動的に行動に移してしまったりすることが多いです。

もちろん、この特性は悪いことではありませんが、社会的に許容されない範囲の行動は、我慢できるよう何度も繰り返し伝えていく必要があります。



我慢できない(わがままな)子どもの将来について

我慢できずにわがままな振る舞いをしてしまう子どもの将来には、どのようなものが待ち受けているのでしょうか?

我慢といった行動ができないと、次のようなデメリットがあります。

● 勉強しても成績が伸びなくなる
● 何事にも集中力が続かない
● 仕事で早期退職につながる可能性が大きい

それぞれ解説していきますね。



勉強しても成績が伸びなくなる

我慢できない子どもの多くは、勉強に対して努力できないまま成長していきます。

というのも、勉強は読んで字のごとく「強いて勉める」と書き、慣れてくるまでに努力が必要だからです。

たとえば、わからない分野を勉強して得意にするという行動には、調べ物をしたり、問題集を根気強く解き続けたりといった行動も、あわせてついてきます。

とすると、我慢強さは必ず必要であり、ご家庭でわがままに育っていると、わからないことに我慢できずに放り出してしまう可能性が高いです。

その結果、勉強していてもぼーっとしているだけで、知識が身につかないという状態に陥ってしまいます。



何事にも努力が続かない

我慢強さは勉強以外のスキルを取得するときにも大切です。

というのも、何か新しい知識を身につける、運動ができるようになるためには、できないなりに努力することが必要だからです。

たとえば、多くの子どもが苦手な鉄棒の逆上がりも、何度も練習してやっとできるようになるものですし、どんな簡単なことでも多少の努力は必要です。

子どものときから全てができることはほとんどなく、少しずつ努力してできるようになっていきます。

ですから、わがままなまま育ち、努力に対して前向きになれないと、最終的に何もできない大人に育ってしまいます。



仕事で早期退職につながる可能性大

何事も努力せずに、小・中・高・大と過ごしてしまうと、最終的に待っているのは、社会に出て働けなくなることです。

なぜなら会社に入社したら待っているのは、努力して業務に慣れ、業務に関することを勉強し出来るようになることだからです。

多くの子どもが社会に出たら、少なからず努力しなければならないので、わがままなままだと苦労してしまいます。

ただ苦労するだけであれば問題はないのですが、苦労が続けば「仕事をやめたい・働きたくない」となりますよね。

このような状況に陥らないように、幼少時からわがままなところを少しずつ改善し、努力に前向きになれる子どもにしていきましょう。



我慢できない(わがままな)子どもの特徴

我慢できない子どもの特徴は次の通りです。

● 家庭で甘やかされている
● 発達障害気質がある

先ほどの項目で、我慢できないわがままな子どもの将来は、働けない未来が待っているとお伝えしました。

この未来を回避するためには、まず子どもが我慢できない特徴を持っているかどうかを確認していきましょう。



家庭で甘やかされている

子どもが我慢できないご家庭の特徴を確認すると、甘やかされている場合が多いです。

甘やかすとは、親御さんが子どもの言うことを聞いてしまっている状態です。

たとえば、塾に入りたいといえば塾に入れ、塾をやめたいといえば理由も聞かずに退会させるような状態は甘やかしていると考えられます。

このような状態になっていると、我慢しなければならない状態は親御さんに言えば回避できると学習してしまい、嫌なことから逃げるといった癖がつくことでしょう。

もちろん、理不尽な我慢は回避しなければなりませんが、成長につながる我慢まで回避するようになるといつまでも成長できない状態が続きます。



発達障害気質がある

また発達障害のグレーゾーンになっていると、我慢ができない場合があります。

発達障害の場合、衝動性やコミュニケーション難があり、注意事項を理解できず、理解できていたとしても、衝動が抑えられず行動を起こしてしうことがあります。

ご家庭で甘やかしていない、かつ、我慢する習慣をつけようとしているのに、なかなか直らない場合には、一度発達障害を疑ってみましょう。



我慢できない子どもへの接し方

ここまで我慢できない子どもの特徴を解説してきましたが、どのように我慢できなかったときに接していけばいいのでしょう?

具体的な方法は次のとおりです。

● 怒るではなく叱る
● 我慢できない原因をみつけて改善する
● 生理的な我慢はさせない

それぞれ解説していきます。



怒るではなく叱る

まず、子どもが我慢できなかったときには、感情的になって怒るのではなく、叱るようにしてください。

というのも、怒る行為は子どもからの反発がありますし、ときには理不尽な怒りを子どもに伝えてしまう可能性も高いからです。

そのため、『何が我慢できないのか?』『なぜ、いけないのか?』を明確にしながら、きちんと叱ってあげてください。

あくまで感情的にならずに、なぜダメなのかと、これからどうするのかの2点を話し合うと効果的です。



我慢できない原因を見つけ改善する

続いては、我慢できない原因を見つけ、改善するようにしましょう。

子どもには我慢できない事情があるはずで、次のような問題が背景にある場合が多いです。

● 指示を理解できていない
● 忘れていた
● 話は聞いていたが理由がわからない

これらの理由を聞き出し、問題解決するためにはどうしたらいいのかを親御さんと一緒に考えて行動に移すのが大事です。



生理的我慢はさせない

ただ、子どもの我慢を促すときには、生理的な我慢は排除するようにしてください。

生理的な我慢とは、かゆみを我慢したり、排泄を我慢したりすることです。

これらの我慢は重大な疾病を引き起こす可能性もあるので、必ず事前に子どもと共通のルールとして認識しておくことが重要です。



忍耐力があって待てる子に育む方法

我慢できない子どもとの接し方がわかったところで、徐々に我慢できる、忍耐力があって待てる子どもに育てていくためには、次の行動をしてみましょう。

● なぜ我慢しなければならないかを伝える
● どのくらいの我慢量が必要かを伝える
● 我慢できたことを承認する

それぞれを詳しく解説していきます。



なぜ我慢しなければならないかを伝える

子どもが我慢できるようになる方法の1つ目は、なぜ我慢しなければならないかを伝えることです。

というのも、我慢する必要性を感じなければ行動に移せないからです。

たとえば、なぜ今、我慢することが大切なのかを伝えることが該当します。

仮に「なんで我慢して勉強しなければならないの?」と聞かれたときには、勉強の必要性とメリットをあわせて伝えてあげるといいでしょう。



どのくらいの我慢量が必要なのかを伝える

先ほどの例から、「じゃあどれくらいテレビを見るのを我慢すればいいの?」と子どもから聞かれることもあるでしょう。

そんなときは、明確に時間を区切ってゴールを示してあげるのが一番です。

たとえば、「1時間は必ず我慢して」 「これが終わったらいいよ」などが当てはまります。



我慢できたことを承認する

そして最後には、我慢できたことを承認するのも大事です。

具体的にお伝えすると、「我慢して勉強できたね」や「我慢できたね」と一言伝えるだけで十分です。

ここで習慣づけのために、褒めるのも効果的でしょう。

「我慢して勉強してえらいね」といったように、我慢は親御さんが喜んでくれる行為だと子どもが感じれば、どんどん取り組んでくれるでしょう。

ただ1点注意が必要なのは、先ほども伝えた生理的や理不尽な我慢はよくない点もあわせて伝えておいてください。



子どもが我慢できるようになるメリット

最後の項目では子どもが我慢できるようになるメリットを解説していきます。
具体的には次のとおりです。

● 将来収入が高くなる傾向にある
● 通知表や成績が全般的に高くなる
● 勉強ができるようになる

それぞれ、解説していきます。



将来収入が高くなる傾向にある

我慢強い子どもは、将来的に収入が高くなる傾向にあると統計的にも立証されています。

というのも、マシュマロテストという有名な実験があり、端的に結果を伝えると「マシュマロを食べることを我慢できた子どもは、将来的に社会的な成功を収める可能性が高い傾向にある」とされています。

我慢強さは美徳ではなく、そのまま社会で成功するかどうかがわかる個性でもあるんですね。

ですから、子どもの我慢強さを後からでも育てたほうが、将来的に成功する確率が高まります。



通知表や成績が全般的に高くなる

我慢ができるようになると、娯楽を我慢して宿題や課題に取り組めるようになります。

当然ですが、この我慢によって宿題の提出率はあがりますし、宿題の提出率があがれば成績もアップしますよね。

このように学校の成績をあげるためには、少なからず我慢する力も試されていると考えておくといいでしょう。



勉強ができるようになる

通知表や成績があがるようになると、子どもは「やればできる」を実感できます。

この実感は、そのまま勉強することへの自信につながり、苦手な範囲でも必ずできるようになると考えられます。

すると、自ら勉強できる子どもへと成長して、どんどんライバルに差を付けられるようになるでしょう。

もちろん、この状態に至るまでには、さまざまなテクニックもありますが、何よりも我慢強さがベースにあることが前提です。



子どもが我慢できないのはご家庭に問題がある可能性も?将来のことを考え、親御さんが辛抱強く躾けてあげることが重要

子どもが我慢できるかどうかは、家庭環境によって左右されます。

というのも、甘やかして育てているご家庭だと我慢する必要性がなく、習慣付けできないからです。

そして我慢できる子どもは将来的に、勉強ができて、社会的な成功を収める可能性が高くなります。

ですから、まずは小さなことから我慢をする訓練をスタートし、最終的には勉強のために娯楽を我慢できるよう、親御さんが根気強く育んであげましょう。

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この記事を書いた人

水巻 晃子 / 家庭教師のゴーイング サポート責任者

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