学習のコツ

勉強をすると疲れる原因と勉強疲れの対処法

この記事を書いた人

齋藤 義晃 / 勉強プランナー

「勉強すると疲れる…」
「なんでこんなに疲れるの?」
「勉強疲れの対処法を教えて欲しい」

こんなことでお悩みではありませんか?

「さぁ、やるぞ!」と張り切って机に向かい、集中して問題を解いている時って充実感があります。

…なのに、数時間もすると今度は「あー、疲れたーー」と頭がヘトヘトに。

誰しも経験する現象とは言え、せっかく絶好調で勉強が進んでいたのに困ってしまいますよね。

勉強の疲れの溜まり方は、体の各部位によって全く違います。

例えば頭がぼーっとしてしまうのは、糖分不足が主な要因。肩が凝ってしまったなら筋肉が硬直してしまったことが原因。

このように原因がそれぞれ違うので、対処法も様々です。

そこで今日は、勉強疲れの具体的な原因や対処法について詳しく解説していきます。これを読むと、勉強の疲れの発生メカニズムが分かり自分でなんとかできるようになりますので、最後までお読みください。



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勉強をすると疲れる原因

勉強のしすぎで疲れたと感じる原因には、どのようなものがあるのでしょう?

具体的には、以下の疲れを感じる要因があります。

● 眼精疲労
● 糖分不足
● ストレス
● 身体疲労

これらの要因がどのように勉強疲れにつながってくるのか、詳しく解説していきます。



勉強疲れの原因①:眼精疲労

眼精疲労は目の使い過ぎによる疲労で、充血や痛みなどが引き起こります。

勉強を続けていると、目で文字を追わなければならないため、眼精疲労が起こってしまいがちです。

特に勉強疲れの中で眼精疲労が強いと、めまいや吐き気、肩や首のこりに発展してしまうため、疲れを感じたらすぐに対処をしていきましょう。

具体的には、

● 遠くを見て目を休ませる
● まばたきを意識し、休息をとる
● 目を閉じて寝る

などが有効です。

眼精疲労が慢性的に貯まると、全身への影響があるので、こまめな休憩は必須です。

また食事でも、目に良い食物を摂取するよう心がけていきましょう。



勉強疲れの原因②:糖分不足

勉強での疲れを感じる原因のひとつに、糖分不足が考えられます。

なぜなら、脳の基礎代謝は他の臓器と比べても非常に高く、勉強で頭をフル回転させると必須の栄養素である糖分が消費されてしまうからです。

糖分不足が起こると、頭がぼーっとして複雑な思考ができなくなってしまうため、十分注意してこまめに栄養補給しましょう。

ちなみに糖分が補給でき、その他にも効能がある代表的な食べ物は、

● チョコレート
● バナナ
● 柑橘類

などがあります。

ただし、糖分は摂取しすぎると血糖値スパイクを起こして、逆効果になってしまうので注意しましょう。



勉強疲れの原因③:ストレス

続いて身体の調子に影響があるのがストレスです。

ストレスで疲れが溜まる理由としては、眠りが浅くなってしまうのが考えられます。

眠りが浅くなると当然、疲れが取れにくい体質となってしまいます。

勉強でのストレスは受験期にグンと高くなり、避けようがありません。

ですから、最も効率的な対処法は、その他のストレス要因を排除することです。

勉強によるストレスは不可避なものですが、考え方やメンタル面の対処で十分ケアが可能なので、並行して行っていくとよいでしょう。



勉強疲れの原因④:身体疲労

続いて身体の疲労も、勉強に支障をきたす要因と考えられます。

なぜなら、筋肉疲労や疲労による栄養不足が原因で、眠気や集中力不足などが引き起こるからです。

身体疲労は部活動をやっていれば当然起こるもので、対処法としてはこまめに身体をケアするのが一番です。

疲労要因の完全除去は無理なのでケアを中心に考え、疲労回復に効果のあるアミノ酸を摂取してみたり、軽くストレッチしたりする習慣を作ってください。



勉強をすると疲れたときに起こる症状

続いての項目では、勉強に疲れたときに起こる症状について解説していきます。

具体的には以下の疲労から来る症状があります。

● 勉強が退屈になる
● 頭がぼーっとする
● ストレス症状がでてくる
● 急激に眠くなる

ひとつひとつの症状の概要と対処法をお伝えしていきます。



勉強疲れで起こる症状①:勉強が退屈になる

まず第一に、疲労が溜まってしまうと勉強が退屈になります。

これは、脳が疲れ集中力が切れてしまうことで起こります。

勉強が退屈になる症状を具体的に変える方法は、勉強の体力をつけることも当然ですが、以下の方法が考えられます。

● 疲れが溜まったら教科を変える
● 教科を変えても頭が冴えない場合には休息を取る

以上のような方法で、退屈になった場合の対処を行いましょう。

特にルーティンワークなどを行っていると、退屈度合いは上がっていくので、十分に注意が必要です。



勉強疲れで起こる症状②:頭がぼーっとして勉強が頭に入ってこない

次は勉強しすぎて、ぼーっとして勉強が頭に入ってこない場合です。

頭がぼーっとしている状態は、脳の糖分不足か、または疲労が溜まっている場合があります。

そのため、まずは糖分補給を行って15分程度の休憩を取ることが対処法です。

ただ、極度の疲労が溜まっている場合は15分程度の休憩では頭が冴えないため、仮眠を取ってみると良いでしょう。

仮眠の時間は15分程度で良く、少しの仮眠で一気に体力が回復するためおすすめです。



勉強疲れで起こる症状③:ストレス症状がでてくる

勉強の疲れが溜まっている状態は、ストレスに耐えている状態でもあり、こまめにケアをしていないとストレス症状が出てくる可能性があります。

特にストレス症状には以下のような類型があります。

● めまい
● イライラ
● 吐き気

より具体的にお伝えしていきます。



めまい

単純にストレスを感じるのは、眼精疲労や身体疲労が溜まっている場合もあります。

眼精疲労を含む身体的疲労に起因するストレスの場合、めまいや目のカスミなどの症状が現れる恐れもあります。

これらの症状が発症すると、勉強しても効率よく進まず、逆にもっとストレスが別に発生してしまうため、思い切って休息を取りましょう。



イライラ

続いてストレス症状で最も多いのがイライラです。

イライラが引き起こってしまう理由は、ストレス負荷が強く、自律神経の中でも交感神経系が優位になってしまっているからです。

交感神経系が優位になると、怒りの感情などを司るホルモンのアドレナリンが発生し、イライラしてしまうのです。

アドレナリンは過剰分泌されなければ、気分を高揚させる良いホルモンなので悪影響はありません。

ただ、勉強の負荷が高すぎる事でストレスがかかり、アドレナリンの過剰分泌によるイライラが止まらなくなります。

対処法としては、イライラの感情を感じたときに心を落ち着かせるドリンクを飲むか、そのまま寝るといったことが考えられます。

また、自分の部屋の中で「なんで勉強が進まないんだーーーー!」と大声を出したりすると、スーッと解消していきます。
注意点として八つ当たりは決して人に向けないようにしてくださいね。



吐き気

勉強によるストレス症状の中でも、強い吐き気に襲われる場合があります。

これは勉強によるストレスによって緊張状態になると、自律神経が乱れ吐き気を催してしまうからです。

具体的なメカニズムとしては、ストレスによって胃腸の動きに緩急がつき、体がびっくりしてしまうからです。

吐き気に関してはストレス状態としてはかなり高負荷が掛かっているので、吐き気には十分注意してください。



勉強疲れで起こる症状④:急激に眠くなる

最後に急激な眠気も、勉強の疲れとして考えられます。

授業中などに眠くなる症状は、学校の先生の話を理解できず、何を聞いているかがわからず、脳の処理速度が追いつかないために起こってしまいます。

基本的に、脳の疲れは休息状態に身体を持っていきたいと考えさせる要因となっているんです。

この対処としては以下の方法があります。

● 前日にきちんと睡眠を取る
● わからない問題が発生しないように予習・復習する
● 最初から最後まで先生の話をきちんと聞く

特に急激に眠くなる症状は、事前準備が最も重要な症状だと考えられます。



「勉強で疲れた」と感じるとき取るべき対処法

続いて勉強に疲れたと感じた際、どのような行動を取れば対処できるのかをお伝えしていきます。

具体的には、以下の5つのポイントがあげられます。

● 仮眠をとる
● 15分程度の休憩を取る
● 目を閉じる
● 糖分補給する
● 腹式呼吸する

より詳細に解説していきます。



勉強疲れを感じた場合の対処法①:仮眠を取る

疲れを感じたとき、最も効果的なのは仮眠を取ることです。

仮眠は起床後8時間あたりがベストなタイミングで、朝8時に起床するのであれば、16時頃に一度仮眠を取った方がよいとされます。

最適な時間としては15分から20分とされており、20分以上の仮眠は体が休息というよりも、完全に休眠モードに入ってしまうため注意が必要です。

仮眠を取ることによって、脳に蓄積した疲労が軽減されるため、効率的な勉強が可能となります。



勉強疲れを感じた場合の対処法②:15分程度の休憩を取る

仮眠を15分程度取るのと同様に、1時間の勉強に対して15分程度の休憩を取るようにしましょう。

なぜなら、勉強をし続けると疲労が溜まってしまうからです。

繰り返しお伝えしていますが、基本的に疲れが溜まればストレスになり、ストレスが増えると勉強の効率が落ちてしまいます。

そのため勉強を一度に60分以上行うよりも、15分の休憩を挟んで勉強を行ったほうが、より効率的に勉強できます。

基本的に根詰めた勉強はNGなので、注意してください。



勉強疲れを感じた場合の対処法③:目を閉じる

休憩時間にどのような体勢で休憩をとるのかは、とても重要なことです。

一番の休憩時間の過ごし方としておすすめな方法は、目を閉じて過ごすこと!

なぜなら、勉強していると眼精疲労が溜まりやすく、休憩時間もYouTubeなどを見て過ごすとあっという間に、目には疲れが溜まってしまうからです。

仮眠を取れれば一番効果的なのですが、1時間の休憩ごとに仮眠を取るのは難しいので、目を閉じて何も考えずに過ごすのが疲れを溜めない1番の方法と言えるでしょう。



勉強疲れを感じた場合の対処法④:糖分補給する

目を閉じても疲労がなかなか回復しないことがよくあります。

そんな時は糖分を補給してみましょう。

なぜなら、頭がぼーっとしたり集中力が切れたりするのは、脳に1番必要な糖分が足りていないからです。

脳に糖分を補給するためには、チョコレートなどの食物を摂取するのが1番いいです。

そのため疲れたと感じた時は糖分を摂取し、疲労回復に努めてください。

すぐに栄養補給できるよう、勉強部屋にはチョコレートの袋などを常備しておくと良いでしょう。

※チョコはカカオ比率の高いものだと、カカオポリフェノールも摂取できるので身体の為にも非常にオススメです。普通のチョコは糖分の取り過ぎになってしまうので厳禁です。



勉強疲れを感じた場合の対処法⑤:腹式呼吸する

最後に勉強の疲れが溜まっているときに、目を閉じる以外に行うべきこととしては腹式呼吸があります。

勉強のストレスによって横隔膜が緊張していると息が浅くなってしまい、脳に十分な酸素が回りません。

脳に十分な酸素が回らないと、酸欠状態になってしまうので、疲労とは別の状態で頭がぼーっとしてしまいます。

そのため、体の緊張をほぐす意味でも腹式呼吸で酸素を脳に送り込みましょう。

具体的な腹式呼吸の行い方は、背筋を伸ばして鼻からゆっくり息を吸い込み、口からゆっくり息を吐き出します。

特にお腹の下あたりに空気を溜め込むイメージで行うと効果的なので、ぜひ参考にしてください。



勉強疲れを溜めない習慣を身につけよう!

最後の項目では勉強の疲れをなくす習慣について、詳しく解説していきます。

具体的な習慣としては、

● 休憩時間を適切にとる
● 食事に気をつける
● 朝型の生活習慣にする
● 姿勢に気をつける
● 難しすぎる問題に取り組まない

この5点を守って勉強の疲れを溜めない習慣化を身につけていきましょう。



勉強疲れを溜めない習慣①:休憩時間を適切にとる

まず1点目は、休憩時間を適切に取ることです。

休憩時間は意外と管理が難しいため、マネジメントをきちんと行う必要があります。

具体的には勉強50分に対して10分の休憩を取ると決めたら、食事休憩以外は徹底するようにしてください。

特にスマホを持ち込んでしまうとYoutubeなどを見てしまい時間の浪費につながるので、休憩時間は準備時間として考えておきましょう。



勉強疲れを溜めない習慣②:食事をきちんと取る

続いて食事をきちんと取るのも重要です。

なぜなら、脳が糖分不足になれば集中力が切れてしまいますし、逆に糖分を取りすぎると血糖値スパイクを起こしてしまって逆効果だからです。

とりわけ食事を『きちんと』取るというのが大事で、偏った栄養素ばかりを取らずに全体的なバランスが取れた食事を心がけましょう。

また、勉強中にどうしても疲れた場合には、ぶどう糖などの純粋な糖分や体に良いものを間食に食べて、お菓子は食べすぎないように注意してください。



勉強疲れを溜めない習慣③:朝型の生活習慣を身につける

続いて朝型の生活習慣を身につけて、全力で朝から取り組める勉強脳を手に入れましょう。

なぜ、中学生や高校生は朝型の生活がいいかというと、受験や模試がかなり早い時間帯から始まるからです。

朝型の生活に慣れず、勉強に疲れた状態で試験に望めば、当然、最高のパフォーマンスには到達できないので、少なくとも2−3ヶ月前からは朝7時頃に起きられる訓練をしておきましょう。

また高校生になると遠方での受験もあり得るので、1人で自然と起きられる習慣づけを行っておくと完璧です。



勉強疲れを溜めない習慣③:姿勢に気をつける

続いて勉強を行う際の姿勢にも気を付けましょう。

なぜなら、間違った姿勢で勉強していると体のあちこちに疲労が溜まってしまい、すぐにヘトヘトになるからです。

具体的に勉強を行いやすい姿勢としては、拳1つ分の空間を体と机の間に空け、背筋を伸ばして腰深く座ることです。

この姿勢は慣れていないと疲れてしまいますが、1~2日あれば慣れて、疲労が溜まりにくい姿勢だと気づくでしょう。

姿勢は勉強を行う上でとても大切なものなので、必ずチェックしてください。



勉強疲れを溜めない習慣④:難しすぎる問題に取り組まない

最後に勉強で疲労を溜めないためには、自分のレベルに合っていない問題を解かないことです。

なぜなら、難しすぎる問題を解いてしまうと、理解に時間がかかってしまい、いつも以上の脳への負担があるからです。

脳への負担を増やしてしまうと、疲れが一気に溜まってしまうので、難しすぎる問題は理解できるまで止めておきましょう。

ただ受験問題を解いている時には、難しすぎる問題もチャレンジしなければなりません。

その場合は問題を解くまでに基礎基本の徹底を行なっておくことで、理解できる範囲が増えるので、疲労蓄積をケアできます。

基本から初め、徐々に勉強内容を難しくしていくのは、一番効率の良い勉強のやり方でもあるので、忘れないでくださいね。



勉強疲れを溜めない小まめなケアを心がければ、勉強時間を短縮することができます!

勉強の疲れを放っておくとストレスが溜まり、ストレスが溜まりすぎると体の不調が増えてしまいます。

これはホルモンバランスが崩れて、ホルモンの分泌量がおかしくなってしまう事で起こる現象なので、勉強疲れを侮ってはいけません。

ですから休憩を取るルーチンを身につけ、勉強疲れを溜めない勉強のやり方を自分なりに工夫していきましょう。

また、仮眠をとったり目を休ませたりなどのテクニックを駆使して疲労をケアし、効率的に勉強を進めていきましょう。

効率的に勉強できれば、予定時間より早く勉強を終わらせることができます。

その空いた時間は自分の努力で生み出せた時間なので、思いっきり好きなことに使ってください。そうすることで頭も切り替わり、翌日はさらに効率よく勉強が進み、もっと自由時間を生み出すことができます。

この良い循環をいかに生み出せるかで、受験期の辛さも驚くほど減らすことができるようになりますよ。

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この記事を書いた人

齋藤 義晃 / 勉強プランナー

メッセージ:
不良でビリから2番目、偏差値30台。そこから独自で確立した勉強法で早稲田大学に合格。この経験を活かし、家庭教師として53人の生徒を第一志望校に合格に導き、在学中に「家庭教師のゴーイング」を設立。勉強が苦手な子専門として実績29年。今でも現場の中心に立ち17,000人以上の相談を解決。心理カウンセラーの資格を取得し、不登校・発達障害の生徒さんへのサポートにも力を入れています。

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