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【高校入学準備】~お金のこと、勉強のこと等すべて網羅して解説~

この記事を書いた人

齋藤 義晃 / 勉強プランナー

「高校入学って何をすればいいの?」
「お金はどれくらいかかるの?」
「何をしておけばいいのか教えて欲しい」

こんなことでお悩みではありませんか?

高校に合格してホッとしたのもつかの間、今度は入学の為に何をしたらいいのか考えると不安になりますよね。

いざ準備を整えようと思っても、お子さんが初の高校生となる場合には、右も左も分からず時間がかかるばかり…。

そこで今日は、高校入学準備に関することを網羅してお伝えしていきます。
特に親御さんの心配事であろうお金について詳しく解説していくので、ぜひ最後までお読みください。



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私立高校は入学金の補助が使える?高校入学準備お金編

高校入学準備の中でも親御さんの頭を悩ませるのが、入学金についてです。

そこで以下の項目では、『私立高校の入学金補助は使えるのか?』について、順を追って解説していきます。

具体的には以下の項目に分けて解説を行います。

● 高校入学にはどれくらいの費用がかかるのか
● 国の教育ローンについて
● 就学支度費について
● 高等学校等奨学金について
● 各都道府県の修学支援について
● どうしても入学金が足りない場合の対処法

私立高校の入学となると1年程度前から準備しなければならないため、この項目を参考に行動してください。



高校入学準備お金編①:高校入学にはどれくらいの費用がかかる?

まず高校入学には『どれくらいの費用がかかるのか?』について解説していきます。

高校には公立高校と私立高校という区分分けがありますよね。

公立高校は県や国が運営している高校で、私立高校は民間の学校法人が運営している高校です。

一般的な考え方として公立高校よりも私立高校の方が入学金を含めた諸々が高いと考えられているのが一般的です。

そこでこの項目では、公立高校の入学費用と私立高校の入学費用について詳しく解説していきます。



公立高校の入学費用

全日制公立高校に関しての入学費用は基本的に全国一律です。

なぜなら国や都道府県といった政府が運営する高校なので、公平性がとても重要だからです。

具体的な費用としては5500円か5650円のどちらかが入学費用としてカウントされます。

私立高校のように合格確定後に席を取るための費用も掛からないので、この値段ジャストを支払えば大丈夫です。

ちなみに受験料は2200円を支払うこととなっているので、総額8000円弱を用意しておけば公立高校に入学できます。



私立高校の入学費用

一方私立高校の入学費用と言うと、令和2年度私立高等学校等の初年度生徒納付金平均額から16万3218円という数字が出ています。

令和元年よりは、若干の低下傾向が見られます。

しかし、平成28年度まで遡ってみても16万円を切っている年はありませんでした。

入学準備金というくくりで見てみると、公立高校の30倍程度が私立高校入学にはかかると考えられますね。

このような状況では、何かしらの補助金が必要なご家庭も出てくると思います。



高校入学準備お金編②:国の教育ローン

入学準備にかかるお金を用意するために使える補助金や制度と言うと、政策金融公庫が発表している教育一般貸付(国の教育ローン)があります。

ご家庭の状況に応じて金利や返済期間が優遇される措置が取られており、幅広い所得層の世帯を補助してくれています。

具体的な条件は以下のとおりです。

1. 子供1人→790万円(世帯年収)
2. 子供2人→890万円(世帯年収)
3. 子供3人→990万円(世帯年収)

この世帯年収以下のご家庭であれば、融資が受けられることになっています。

またその他にも一定要件を満たすご家庭には、限度額以上の貸し出しも認められています。



高校入学準備お金編③:就学支度費

社会福祉協議会が申込み窓口となっている緊急小口資金貸付の中には、就学支度費も含まれています。

最大の特徴として、就学支度費限度額50万円を無利子で借りることができる点です。

ただし無利子である点から、様々な規則が含まれており低所得世帯と認定を受ける必要があります。

この就学支度費に関しては、他の融資制度が使えない場合に最終手段として利用されるものです。

そのため早めに行動を起こし、他の融資制度を利用できるのかどうかを確定させておく必要があります。



ひとり親家庭用もある

就学支度費の他に、社会福祉協議会ではその他の融資制度も取り扱っています。

具体的には以下のとおりです。

● 母子世帯→母子福祉資金
● 配偶者のいない女性世帯(シングルマザー世帯)→女性福祉資金
● 高校など事業費や学費が必要になる場合→育英資金(あしなが育英会とは異なる)

これらの制度は緊急小口資金貸付での就学支度費よりも優先される性質があるため、利用する場合には必ず社会福祉協議会に事前の相談が必須です。



高校入学準備お金編④:高等学校等給付金

高等学校等給付金は生活保護受給世帯や、非課税世帯に対して給付型の奨学金を付与する制度です。

奨学と聞くと日本学生支援機構が展開する授業と同一視されがちですが、高校生等奨学給付金制度は給付型の支援です。

簡単に金額をまとめておくと以下のとおりです。

※年額 国公立 私立

生活保護世帯 3万2300円 5万2600円
非課税世帯(全日制)(第一子) 11万100円 12万9600円
非課税世帯(全日制)(第二子以降) 14万1700円 15万円
非課税世帯(通信制・専攻科) 4万8500円 5万100円

生活保護世帯や非課税世帯といった所得制限がかなり厳しい制度です。

しかし、給付型の奨学金のため返還の必要性がなく、安心して利用できる制度でもあります。



高校入学準備お金編⑤:各都道府県の修学支援

後ほど解説する高校の学費無償化に関する法律の制定によって、実質私立高校や公立高校の学費が無料になりました。

しかし一部の都道府県ではこの無償化とは別に、補助金などが制定されている場合もあります。

具体的には愛知県の授業料軽減補助金などがあげられます

国からの就学支援金とは別に、愛知県からも授業料軽減補助金が給付される制度です。

その他にも東京都や神奈川といった都道府県で、国の補助金に加算した補助金が給付される制度が存在します 。



高校入学準備お金編⑥:どうしても足りない場合には事前に高校に相談する

様々な制度を利用しようとしても、勤めている会社の業績不振や倒産などで入学金などが足りない場合が出てくる可能性は0ではありません。

そういった場合には、事前に高校側に連絡して『分割で納付できないか?』『その他の制度がないか?』等、様々な相談をするとよいでしょう。

お金の相談をするのは気が引けると考える前に、高校側に連絡することで何かしらの解決策を提示してくれるはずです。



高校入学準備には入学金だけでなく学費がかかる

高校入学準備には入学金という大きなものがありますが、その後の学費や設備利用費などがかかってくることもご存知でしょうか?

大きなお金を支払えばその後は何とかなると考えがちですが、学費についてもきちんと知っておく必要があります。

そこでこの項目では私立高校の学費と、公立高校の学費について詳しく解説していきます。

また最後の項目では、高校の学費無償化適用条件についてもお伝えしていきます。



私立高校の学費

私立高校の学費の場合は都道府県や学校ごとに異なってくるため、平均額をお伝えしていきます。

初年度の授業料は43万3991円という数字が出ています。

これを12ヶ月で割ると、3万円強という数字が出てきますね。

私立高校の場合ここに加算されて、施設整備費等で毎月1万円強が支出されることになります。

全てを合計すると、私立高校では4万円程度が毎月の授業料として徴収されるわけです。

ちなみに入学金と合わせると合計で74万8924円を1年間で支出しなければなりません。



公立高校の学費

公立高校の場合、11万8800円が授業料として徴収されます。

月に直すと9000円強の授業料が徴収されるという訳です。

ただし公立高校の学費無償化によって、全ての高校が学費無料になっているのでこのデータは平成29年度のものとなります。

ここに入学金を合わせると、公立高校の初年度は12万4441円という結果になりました。

私立高校との差は6倍程度であり、公立高校の学費はかなり安くなっていると考えられますね。



高校の学費無償化適用条件

高校の学費無償化適用条件は以下のとおりです。

● 公立高校の場合年収が910万円まで
● 私立高校の場合基準額支援を受けられるのが年収910万円、所得に応じて加算した支給額を得られるのが年収590万円まで

以上のように公立高校は基本的に年収基準として910万円がなければ授業料が無料になり、私立高校の場合は590万円までの年収で所得に応じた加算額が支給されます。

あくまでこの年収基準は目安となっており、最終的な計算は課税所得額に算定式を加味した金額で変わってきます。

ここで言う年収と所得の違いを簡単にまとめておきましたので以下をご覧ください

● 年収→額面で得られる給与
● 所得→年収から各種控除等を控除した正味の可処分所得額



高校入学費用として見積もるべきもの~高校準備費用~

入学金と授業料の納付ができたら、次に様々な就学のために必要な物品購入費を見積もっていきましょう。

高校によっては制服がいらない、体操服なども準備する必要ない高校もあります。

ただ、基本的に以下の項目で解説する物品は必要とされる高校が多いので、入学前事前に用意しておきましょう。



高校準備費用①:制服

中学校と同様に高校へ進学するためには、制服を着用することが義務になっている高校が多いです。

制服の金額は以前と比べて値上げが激しく、平成28年度の調査では3万円程度にまで上昇していることが分かっています。

1着当たり3万円強の値段がするため、予備の制服も揃えるとなると6万円程度見積もっておく必要があるでしょう。

その他にも通学を通して制服を損傷させてしまった場合には、再度購入となるため3年間を通して10万円程度は予算として考えておきましょう。



高校準備費用②:体操服

体育の授業の際に利用する体操服も、高校では再度購入しなければなりません。

また夏場の体育の授業に合わせてシャツを2枚ずつ買うなども考えなければならないので、1着の値段は安くても費用がかさみがちです。

具体的な値段としては以下の通りです。

● 上下の体操服6000円程度
● 長袖浄化ジャージ1万円程度
● 体育館シューズ5000円程度

全て1着ずつ用意するとなれば21000円程度の見積もりとなります。

しかし、上下の体操服に関しては部活などで利用することを考えると2着必要となってきます。

この場合3万円弱が予算として考えられます。



高校準備費用③:靴

続いて靴については、学校によって運動靴で登校していい場合と、ローファーによる登校に分かれています。

どちらも新調するとなれば、以下の値段がかかってきます。

● ローファー:最低3000円程度から
● 運動靴:最低3000円程度から

靴の値段に関してはほとんど変わらず、3000円程度を目安に見積もっておくと良いでしょう。

ただし部活で運動靴が必要でローファーとは別に買わなければいけない場合には、1万円程度を見積もっておくと良いでしょう。



高校準備費用④:交通費

続いて交通費です。

交通費に関しては利用する公共交通機関や、区間によって料金が異なりますが基本的に学期制の定期で3万円程度を見積もっておく必要があります。

これが1年間で10万円程度かかるとすると、3年間で30万円程度が交通費として支出しなければなりません。

このように見落としがちですが、交通費も入学金や授業料と同じように高額な負担をご家庭に与える存在となっています。



高校準備費用⑤:教科書

さて見落としがちなのが、教科書の購入費です。

なぜなら、中学校まで無償で配られていた教科書ですが義務教育から外れたため、高校からは有料となります。

通常の教科書だけでなく、学校によってはワークなどの副教材も購入しなければならないので年間で3万円から4万円程度の支出を考えてください。

その他にも夏休みや冬休みに追加のテキストが配られるため、より大きな金額がかかってくるでしょう。

加えて学習状況によっては、市販の参考書なども利用しなければならないので費用がかさみがちです。



高校準備費用⑥:電子辞書

昨今の高校生は、紙の辞書ではなく電子辞書を利用することが多いです。

電子辞書は学校指定のものを利用する場合が多いですが、市販品のものでもいい場合もあります。

学校指定の電子辞書に関してはカスタムがされており、値段も公表されていないので見積もりは難しいですが、3万円程度が相場のようです。

教科書や副教材と合わせると7万円程度が必要になってくると考えておきましょう。



高校準備費用⑦:通学バック

学校によっては、バックなどの通学用品を購入しなければならないパターンもあります。

スクールバッグについては学校によって値段が様々であるため、通常の市販品を参考にすると6000円以上かかってくると見積もっておきましょう。

仮に高校がブランドもののスクールバッグを利用する場合には、より高額な費用が必要になってくると考えておきましょう。



文房具類

高校の勉強をしていく上で、中学校よりも勉強に向けた文房具を揃えるご家庭も多いでしょう。

基本的に上記で説明してきた金額より費用はかかりませんが、全てを新調するとなると3000円程度を見込んでおくと良いでしょう。

特に大量に使うノートは買いだめしておくと今、後の勉強が効率的になります。



設備費

私立高校の場合は設備利用費が毎月かかってきますが、公立高校の場合冷暖房を入れる際に特別徴収されることもあります。

私立高校は毎月1万円程度を見積もってき、公立高校は夏期や冬期に特別講習が学内で行われる場合に1,000円程度が特別徴収されると考えておきましょう。

公立高校の設備費に関しては学校によって慣例が異なるため、事前に調べておくと良いです。



修学旅行費

私立・公立高校を問わず修学旅行積立金が1年生から発生してきます。

多くの高校で毎月1万円程度が設定されており、年間を通して12万円の支出が考えられます。

海外への修学旅行でも12万円程度の積立で体験できると考えるとかなりお得に感じてしまいますね。

ただ、この修学旅行積立金も学校によって差があるため、学校説明会などでどれだけ必要なのかをきちんと知っておく必要があります。



高校入学準備~勉強編~

さて最後の項目では、高校入学準備の勉強編について解説していきます。

高校入学準備の環境面が整っていれば、後はどれだけ高校進学時に周りとのスタートダッシュで差がつけられるかになってきます。

どのような勉強していけばいいのかは以下のとおりです。

● 通学時間を計測してスケジュールを作る
● 勉強の習慣を春休みで途切れさせない
● 高校の予習を開始しておく

より詳細に見ていきましょう。



高校入学準備・勉強編①:通学時間を計測してスケジュールを作る

高校入学後にギャップを感じるのが、意外と勉強がしづらい環境にあるという点です。

なぜなら中学校と比べて通学時間が一般的に長くなる傾向にあり、思ったように勉強の時間が取れないからです。

そのため高校合格後には一度公共交通機関を使って、学校までの道のりと時間を計算して1日のスケジュールを作っていきましょう。

このスケジュールのポイントは以下のとおりです。

1. 何時に起床すれば学校に間に合うのか
2. 通学時間は何分かかるのか
3. 帰ってくる時間は何時頃になるのか

これだけの時間を測っておけば、通学時間中に何ができるのかであったり、学校から帰ってきて何時間勉強ができるのかだったりなどを見積もれますよね。

一度この時間に慣れるために春休み期間中を使って、高校までの道のりを試してみましょう。



高校入学準備・勉強編②:勉強の習慣を春休みで途切れさせない

受験に成功したお子さんにとって一番多い失敗例が、勉強の習慣を春休みで途切れさせてしまうことです。

なぜなら受験の緊張感が一気に解け、親御さんも気の緩みを許しがちだからです。「一生懸命頑張ってきたんだから、少しくらい…」って思いますよね。

でも!
春休みは受験でフル回転して使っていた脳を、そのまま有効活用できる貴重な期間です。

この時間を有効に使うために、春休みが始まると同時に春期講習に行ったり、家庭教師の先生をつけてもらったりなどの対策をしていきましょう。



高校入学準備・勉強編③:高校の予習を開始しておく

最後に春期講習や家庭教師の先生に教えてもらう箇所としては、高校の予習がベストです。

なぜなら、高校の予習といっても中学校で習った勉強の延長線上にしかないからです。

基本的に高校最初の項目でつまずくのであれば、中学生で苦手を積み残していると分かります。

そこで苦手を発見できれば、一度、教科書をさかのぼって学習し、高校入学前に苦手をなくしておきましょう。



高校入学の準備を整え、高校生活を思いっきり楽しもう!

高校準備は事前にどれだけ情報が収集できていたかで難易度が変わってきます。
ですので、この記事を参考にして事前に準備を整えていきましょう。

また親御さんの意識は、お子さんの環境を整える為にとお金に注力しがちですが、最終的には勉強にも目を向けるようにしてください。

高校入学準備が全て終わったからといってもスタートラインに立っただけなので、気を抜かずにスタートダッシュしてくださいね。

準備を整えておけば、高校生活に不安を感じることなく、とても楽しく過ごせます。
特に勉強のことは、中学時代の苦手があると高校の授業の初日からつまずいてしまう原因になります。

苦手をつぶしておけば、この先も勉強の不安はなくなるので、春休みに勉強しておくことを強くお勧めします。
受験で頭をフル回転させているので、今なら楽に理解できますよ。

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この記事を書いた人

齋藤 義晃 / 勉強プランナー

メッセージ:
不良でビリから2番目、偏差値30台。そこから独自で確立した勉強法で早稲田大学に合格。この経験を活かし、家庭教師として53人の生徒を第一志望校に合格に導き、在学中に「家庭教師のゴーイング」を設立。勉強が苦手な子専門として実績29年。今でも現場の中心に立ち17,000人以上の相談を解決。心理カウンセラーの資格を取得し、不登校・発達障害の生徒さんへのサポートにも力を入れています。

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